芽吹きの谷沿い

【仮投稿】
同定進めたり、展足後に画像追加する可能性が高いです。
完成したらTwitterでお知らせする形を取ろうと思います。
(今後もそれでいきます)


とりあえず完成です。

2017.04.29 AM04:43
19/4℃

例のごとく、いつもの時間にセットしたアラームに3秒で反応して目を覚ます。
市民薄明開始型のフル採集ならもっと早く起きるべきだけどやらなかった。

二人部屋寮暮らしなので、こんな早い時間にアラームをかけると相方に若干迷惑がかかります(汗)
逆も然り。相方は平日に毎日毎日朝の5時にアラームをかける人なのでお互い様って事で(笑)

今日は寮のイベントや仕事は一切なくフリーな1日です。
ただし、天気予報が微妙な感じになっているのでそこだけが不安。
でも、長野に来てから雨の予報がやたら外れてる、降っても弱い事が多い気がするので今回は降らないと信じて雨具を一切持って行きませんでした(笑)


まずは先週あった事について軽く触れておかなければなりません。

先週は先輩方がよく利用するというフィールドに連れていっていただきました。
当時はまだ樹木の葉はまるで出ていなくてスウィーピングにはキツイ状態であり、ほとんど写真も撮ってなくて採集記も書けませんでした。

今回はそのリベンジって事で、一週間経過した同じ場所へ向かいます。







朝早く来すぎてしまってまだ日当たりの悪い場所が多いので、ひたすら登って日当たりのいい場所を探す事にしました。
登れば広葉樹林が広がってる場所もあるようなので。
(前回来た時は途中までしか登っていません)

まあ、一週間経った同所の印象としては…





まだ微妙だった。

現地に到着して数秒で、なんか既に嫌な予感がし始めていたのですが…
Twitterの方で「明日はきっとタマムシに会える」とかなんとか、露骨にフラグを立てるような事を言ってしまったと後悔した(笑)

とはいえ新しく葉が出た植物も多いですし、スウィーピングで入る虫には若干変化がありました。
前はまったく見なかったオトシブミやチョッキリの仲間が結構入って来るようになりました。
確実に変わってきている…だったらタマムシだってきっと…!!




登れるだけ登り切って、広がる広葉樹林に「無」を確認したところでUターンする。
いや当たり前だ…標高上げれば葉が出る植物は減るに決まってるじゃないか。
いや、何の意味もないよね〜(笑)

頑張って登ってきた道を下りながら…もう既に(タマムシ採集的な意味で)出来そうな事がないんじゃないかと思いはじめる。
頭の中が空になっている状態で、とても日当たりのいい場所を通りかかりました。





ハチが集まっていたので、少しだけ花掬ってみよう!と思い立ちました。
すると花から1匹、シジミが飛び出してきました…





スギタニルリシジミ本州亜種
Celastrina sugitanii sugitanii (Matsumura, 1919)

なんとこれが…初採集となるスギタニルリシジミでした!
さらに周囲を見渡してみると、コツバメが多数舞っていることに気が付きました。





コツバメ
Callophrys ferrea (Butler, 1866)

初採集は先週の段階で達成していましたが、その時確認できたのは1個体のみでした。
この日は個体数も多かったので、2頭採集した後は満足するまで写真を撮らせてもらいました。
格好良いシジミで今の私のお気に入り…というか今まで出会ったシジミ(蝶)の中で一番好き。

コツバメもスギタニルリも、埼玉にいた頃に狙って採集しようとして遠出した事もありましたっけ…
自転車で来れる、まあちょっとキツイけど来れる場所で採れるとはな…(汗)

結局、この後さらに下って入り口付近まで戻って来ました。
マジでこの後どうしようかな、と考えながら歩いていると…



20170430233958245.jpg
コナラの葉っぱ出てんじゃねーか!!!!

なんだ、灯台下暗し的なやつだったのか…(笑)
今回からはついに、8mのロッドを導入しました。
かなり掬える範囲が広がりますが…扱いに慣れてないためなかなか思うように掬えなかったり、





引き裂けたりした(汗)
※今回が初めての使用です。

まあなんとか折れることなく最後まで掬えたので良かったです。
ちゃんと補強して、使い方を見直そうと思います…(汗)



ロッドを犠牲にしたりしましたが、入って来るのはオトシブミやチョッキリばかり。
ナガタマムシやチビタマムシの姿はありません。

これでも…まだ早かった。

ということなんだろう、これは…

焦らしすぎじゃないですかね…
もうタマムシ採れるって思い始めてから三週間くらい待ってるんですけど。
そろそろしんどいんですけど!!(泣)





スウィーピングをやめて当てもなく歩いていく。
日が昇り、朝は日が当たってなかった場所も明るくなってました。
ふと、タンポポの花が目につきました。

タンポポの花に来るというタマムシがいて、この辺りではそれが採れるらしいのです。
タンポポを見かける度に確認していたつもりなのですが…これまでは見つけられていませんでした。

そう、この時までは___









クロヒメヒラタタマムシ本州中部亜種
Anthaxia reticulata shinano Y.Kurosawa, 1963



あああ…

やっっっと…タマムシに出会えた。
この時をどれだけ待ち望んだことか…


何ヶ月ぶりなのか分からない(チビタマムシ以外の)タマムシは、初採集となるクロヒメヒラタタマムシでした。
タンポポに来るって点で見つけやすい種ですが、大図鑑の珍品度3/5で「やや少ない」。
見られる地域に若干限りがあったりするんでしょうか。

近い種類のヒメヒラタタマムシは過去に一頭だけ採集しているのですが、このクロヒメヒラタはそれよりも大きくて思っていた以上に立派なタマムシでした。

この一頭で完全に諦めモードを破壊しました。
後ろを振り返ってスルーしてしまったタンポポに気づき、駆け寄ってこれもチェック…!!






やっぱりいるじゃん!!!!!

ごく一部の種に限られてるのかもしれないけど…
タマムシは既に活動を開始している。
(大図鑑のクロヒメヒラタの発生期は5月からになってました…)

こうなったらもっとタマムシが来そうな場所を探すべきだ!!

そう、例えば……




粗朶とか!
(樹種はアカマツ、ヤナギ辺りでしょうか…)

覗いてみると、そこには確かにタマムシの姿がありました。
クロヒメヒラタタマムシ、追加。

そういえば、マツの材にも飛んで来るんでした。
追加が得られて嬉しいです。

さらに付近の粗朶でも追加は得られました。
ヤナギ?材にはヒゲナガゾウムシもいました。



キマダラヒゲナガゾウムシ
Tropideres naevulus Faust, 1887

後は、セイボウと思わしき昆虫を見かけたのですが一瞬で逃げられました…




再びタンポポを確認しに戻ると、新たなクロヒメヒラタが訪れていました!

ああ…なんと言えばいいのか、

最高ですね。

ここ数週間、タマムシを渇望し続けていた私には嬉しすぎる展開でした…



クロヒメヒラタに満足したところで、その後は楓を確認しに行きました。



楓の花は咲き始めていて、現時点でヒナルリハナカミキリとアカハネムシが来ているのを確認しました。
先輩曰く、ここの楓では数日以内に信じられない体験ができるようになるとの事です(笑)
実際にこの身で体験するまで具体的な話は控えておきます…

楓以外にも花は咲いていて、ヤナギの花も掬ってみました。
こちらの方が現時点では集虫力が高かったようで、より多くのヒナルリハナと無数のケシキスイが入りました。
(ヒナルリハナは今回が初採集だったので割と嬉しかった)





天気予報では夕方からにわか雨(降らないと信じている)で、花掬いも期待できない空模様・気温になってきました。
それと、めちゃくちゃ風が強くてスウィーピングも不安(柄が裂けているため)

タマムシも入らないし、無茶して柄を折ってしまうといけない…という事で。




困った時は石起こし(笑)
どんな時期でも、どんな場所でも頼れるゴミムシ採集…
ゴミムシ屋と言うつもりはないけど、今好きな虫でタマムシの次にゴミムシが来るのは間違いないです(汗)


先週はこの…ガレ場?の端っこで石起こしして写真のニセケゴモクムシを得ました。
左のナガゴミムシ(ニッコウヒメナガ)は山道で適当に石起こししたら出ました。




今回も山道や沢沿いで石起こししてニッコウヒメナガゴミムシといくつかの初採集ゴミムシを得ています。

最近気になってるのは…マルガタゴミムシ。
この辺りののマルガタゴミムシはどうも暗い色の個体が多いみたいで、未採集マルガタじゃないかと思って持って帰ると案の定、というパターンが多発しています(笑)

で…ガレ場の方で石起こしやってみたんですが、正直感覚が全然掴めなくて(掘っても掘っても石ばかり)何も採れないまま諦めました。
掘るっていうよりここに地中トラップとか埋めて採る感じなのかな…?



しばらく渓流沿いで石起こししたんですが、ゴミムシは採れるもののなんかコレジャナイ感がしたので採集記を検索して色々調べてみる。
(ガロアムシとか、大型のナガゴミムシが採れるような場所を探してるのです…)


それで水が少し流れる…沢(これが沢でいいのか??)に来てみました。
ちょっと石が足りない気がするが…

石起こしでモリヒラタゴミムシの類が出ましたが、先週間違いなく同じものを採集しているのでスルー。
それ以降は続かず…違和感を感じて周囲を見渡すと杉林に入りつつありました。
やっぱこういう場所はダメな感じするよな…とか思いつつ、地面の石に手を伸ばすと、目の前の落ち葉の上に妙な虫が鎮座しているのに気づきました。





ハケゲアリノスハネカクシ
Lomechusa sinuata (Sharp, 1888)

お前絶対好蟻性だろ、と思って迷わず採集しました(笑)
というか、なんとなく見覚えがあったので気づけたのですが…

クロヤマアリの巣に運んでもらって、そこで蟻と一緒に生活する好蟻性のハネカクシ…って事で、雰囲気的にはこれから蟻に運んでもらおうと待機していた所だったのかもしれません。

そんなに簡単に出会える虫でも無さそうなので、こんな形で出会えたのはかなりラッキーだったんじゃないかと思います(汗)



その後も場所を移して石起こしを続行し、数種のゴミムシを追加した所で天気がかなり怪しくなって来ました。
一応、雨宿りできる場所は確保してるのでまあ大丈夫____





思った以上に豪雨でした(笑)
それでもすぐに止んでくれたので、なんとか濡れずに帰ることができそうです。

雨が上がった後も石起こしやろうとか考えたのですが、
「早く日が暮れないかな」という考えが一瞬浮かんだのを感じたので即効打ち切って帰りました。

この場所、来るのが地味に大変(時間的、体力的な意味で)なので、時間をたっぷり確保できないと来る気になれないのです…
(空きコマで行こうって気にならない)

私に関しては、空きコマはいっぱいあっても毎日4限があるというとんでもない時間割を作ってしまったためどう頑張っても移動含めて2, 3時間程度しか確保できないのです…
平日は寮食を取りに寮に戻る必要があるため、たとえ4限だけの日でも授業直前まで採集…という訳にもいかない。

結局週末に通い詰め…という今まで通りの形になりました。
いや、今までは部活があったから違いましたね。


今回行った場所は本当に自然豊かな場所で、目の前でシマリスが見られたり、オオルリっていう綺麗な鳥(と思われるもの)が見れたり、


目の前で道を横切っていく鹿の集団に出くわしたりしました…

虫に限らず、自然観察にはうってつけのフィールドなんだなと強く感じました。
この場所の本気はまだまだこんなものではないらしいので(笑)…今後、通い詰めて思う存分楽しみたいと思います!!


【結果】 ※色付きは自己初採集

クロヒメヒラタタマムシ
Anthaxia reticulata shinano Y. Kurosawa, 1963
6exs.

ニッコウミズギワゴミムシ
Bembidion (Peryphus) misellum Harold, 1877
1ex.


ニッコウヒメナガゴミムシ
Pterostichus polygenus Bates, 1883
3exs.

キンモリヒラタゴミムシ
Colpodes sylphis stichai Jedlicka, 1935
2exs.

マルガタゴミムシ
Amara chalcites Dejean, 1828
1ex.

ヒメツヤゴモクムシ
Trichotichnus congruus (Motschulsky, 1866)
2exs.

ハコダテゴモクムシ
Harpalus discrepans Morawitz, 1862
1ex.

ヒナルリハナカミキリ
Dinoptera minuta (Gebler, 1832)
4exs.

キマダラヒゲナガゾウムシ
Tropideres naevulus Faust, 1887
1ex.

アシナガオトシブミ
Phialodes rufipennis Roelofs, 1874
1ex.

ヒメコブオトシブミ
Phymatapoderus pavens Voss, 1926
1ex.

ナラルリオトシブミ
Euops (Synaptops) konoi Sawada et Morimoto, 1985
1ex.

カシルリチョッキリ
Neocoenorrhinus assimilis (Roelofs, 1874)
1ex.

マルムネチョッキリ
Chonostropheus chujoi Voss, 1956
1ex.

ヒメクロケシツブチョッキリ
Auletobius (Metopum) puberulus (Faust,1882)
1ex.

アカクビナガハムシ
Lilioceris subpolita (Motschulsky, 1860)
1ex.


シロジュウシホシテントウ
Calvia (Anisocadvia) quatuordecimguttata (Linnaeus, 1758)
2exs.

ドウガネヒラタコメツキ
Corymbitodes gratus (Lewis, 1894)
1ex.

ハケゲアリノスハネカクシ
Lomechusa sinuata (Sharp, 1888)
1ex.


コツバメ
Callophrys ferrea (Butler, 1866)
2exs.

スギタニルリシジミ
Celastrina sugitanii sugitanii (Matsumura, 1919)
1ex.

モントガリバ
Thyatira batis japonica Werny, 1966
1ex.

アオモンツノカメムシ
Dichobothrium nubilum (Dallas, 1851)
1ex.

ナカボシカメムシ
Menida musiva (Jakovlev, 1876)
1ex.
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