小昆虫(小型甲虫)の展足方法Ⅱ


まだ色々と試してる段階のものも多いのでこの記事も頻繁に修正されると思います。




何でこんな記事がランキングに食い込んでるんだ…
SSLがどうとかで検索ワードの解析ができなくなったのでよく分からないのですが、「小昆虫 展足」で1ページ目先頭に出るのを確認して、
恥ずかしいから新しく書くことにしました…(汗)

採集記以外の記事書くの久しぶりな気がします。


前回の記事(→過去記事)を書いてから3年ほど経ちました。
さすがにやり方も大分変わって、展足技術も少しは上がった気がします(汗)

とはいえどう考えても人に教えられる立場ではないのですが、前回の記事をそのまま残しておくよりはマシなはずだから…
今、私がやっている小さい昆虫の展足工程をできる限り分かりやすく書き記しておこうと思います。
(甲虫の展足の話になりそうです)



この記事は三年前の自分に向けて書きます。

展足に自信が無い人向けではありません。



自分の展足の下手さを嘆く人はいっぱいいても実際は自分に自信が持てなくて自己否定ばかりしてる人がほとんどじゃないですか…?

私は「前よりは上手くなった」とか、「まだまだダメだ」じゃなくて「まだまだ上手くやれる」って、
そんな風に、なんとかマイナスな気持ちを抑えながらやってるだけです…

「もっと頑張ってくれないかな」って言われるんじゃないか…マイナス思考になると不安が常につきまとうのが、言葉が頭に鳴り響いて展足が終わらなくなるのが嫌なだけです。

自分に自信が持てない…だから多分、専門家でもない限り誰も展足のやり方なんて紹介したくないと思うんです。
お前に教える資格ないだろってハッキリ言われると凹むから…
そして「お前に教える資格ないだろ」側の人も自分に自信が持てなくて…



その結果。



こんな全く参考にならない私の書いた記事が1,2ページ目に出てきてしまうんだ…(汗)
検索妨害もいい所だ…(汗)
(誤解を招かないように変更したんだけど…やっぱりタイトルのせいだと思う)

書いたのは自分ですから…
これは自業自得以外の何物でもないので、今回は責任とって、本気で説明し直させていただきます!!!


いきなり展足する所からスタートするのではなく、まずは採集する段階から以前と変わった点に触れておきます。


虫によって処理の仕方が少し変わってきます。

①植物食系…タマムシ、ハムシ、ゾウムシなど。

採集したらその場で毒瓶に。座標を取るなら小分けに。
毒瓶にまとめて入れると同じ種の虫を別の座標で採ってしまった時にややこしいことになってしまうんです…
毒瓶とチャック袋(薬品入り)の両方を持って行って、
同種の虫の一匹目を毒瓶に、二匹目以降をチャック袋にとかやればいいんですよね。

こうすればいいって頭では分かってるのになぜ実行しないのだろう…

チャック袋にはあらかじめ番号を書いておいて、二匹目を②の袋に、三匹目を③の袋に…とかものすごく面倒臭い事をやっています。
これをやってると自然に採集数が抑えられるので便利です(?)


亜硫酸を使いたい虫は別で生かして持ち帰ります。




②肉食系、糞食系の昆虫…オサムシ、ゴミムシ、ハンミョウ、センチコガネなど。

基本上と同じですが持ち帰った後が違います。


採集したら〆る前に2日間ほど絶食させて体の中の物をできるだけ出させます。(冬季採集なら不要)
ケースや瓶に湿らせた新聞紙やティッシュを詰めて入れておくと泥も落ちて体もかなり綺麗になります。

ただしゴミムシはチャック袋に長時間入れると死亡することがあります。
採集したゴミムシをチャック袋に突っ込んで三角缶に入れておいたら、帰宅後に死んでいたなんて事が何回もありました。
圧迫されるのがダメみたいで、ティッシュ等でゆとりを作ってあげると一応生かして持ち帰ることができるようです。
(チャック袋の代わりに使いやすい容器がないか現在検討中です)


絶食させる期間が3日以上になると、餓死なのか分かりませんが死亡個体が出始めて死体食いなども起こるので、絶食させる虫をまとめて一つの容器に入れる場合は2日以上はやめた方がいいかも…

一応今まで、絶食の為にまとめて一つの容器に入れておいた事による損害は発生していない(と思う)のですが、オサムシは他のゴミムシに噛み付いて殺す事があるので特に大切な虫、凶暴な虫は隔離した方が安心です。

絶食させる容器に十分にティッシュや新聞紙が入っていれば基本的にその中に潜ってくれるので喧嘩も少なくなります。

絶食やらなきゃダメって訳では無いですが、やらないと油が出て大きく色が落ちる原因になります。
(標本作成後にアセトンで色復活もできますがやっぱり絶食させた方が綺麗です)





採集後。

生かして持ち帰った虫、絶食させた虫は酢酸エチル(除光液)、あるいは亜硫酸ガスを使って〆ます。
亜硫酸を使う場合は長くやりすぎると変色を起こすことがあるので早めに出します。
小さいチャック袋とかで〆る場合30分でも十分です。
〆る容器や薬品の量にもよるかもしれませんが、酢酸エチル(除光液)でも1時間入れておけば十分です。
(ゾウムシとか大型の虫は蘇生する事があるので少し長めに…)

亜硫酸使うと脆くなるってよく聞くんですけど、私はあんまり違いを感じたことがありません(汗)
一度タトウで乾燥した後、軟化展足とかすると差が出てくるんでしょうか…

軟化展足はそんなにやった事ないし、今後やる事もほとんどないと思うので分かりません…




〆た昆虫はチャック袋に入れて一時的に保管します。(常温保存)

3年前と比べて一番変わったのはここですね。
過去の自分は、〆てすぐ…あるいは数日タトウにおいてから展足しようとしていました。
でも数日タトウにおいただけで乾燥してしまうこともあったので、乾燥を防ぐために袋に入れるようになりました。

前の記事でも言ってるんですが、
昆虫にも当然死後硬直というものがあって、解けるのに一定時間かかります。

まず人間と昆虫では訳が違うとは思うのですが、死後硬直でググって出る情報も少しは参考になるかな…
昆虫の場合は〆て取り出した時点で硬直している事も多いです(薬品の問題とかもあるんだろうか)

それで…まあ何となくでしかないのですが完全に解けるのに丸3日位な気がしています。
(チャック袋に投入してから72時間後)

3日待たなきゃいけない訳ではなく、3日以上待っても柔らかくならなければそれ以上は期待できないっていう意味です(汗)
何故か、3日目以降は柔らかくならなかったような…気がするだけです(汗)
(最近は3日以内に展足を終わらせてしまう虫が多いのでちょっと分からなくなってきましたが…)

死後硬直が完全に解けきっていないと、動かした足がすぐに戻ってしまう現象が起きますが、
これはいわゆるゴム化とは違って、単に中途半端に死後硬直が解けてる状態です。

しかし待っても待っても柔らかくならないものは死後硬直とは呼ばず…
これがいわゆる、ゴム化と呼ばれる恐ろしい現象です。

なんかどの虫も前脚だけがゴム化する事が多い気がするのですが、「筋肉が多い部分とか疲弊した状態で死ぬと死後硬直が早く起こる」ってのと関係あるんでしょうかね…?

どんなに頑張っても足が戻ってしまう…
この現象の原因が一体何なのか、どう対処すべきなのかは私にはよく分かりません(汗)

除光液ではなく酢酸エチルを使うと起こりにくくなるって話があったような気がするので出来るなら早く酢酸エチルを導入したいのですが…
除光液を買い溜めしすぎて余ってるので、出来れば除光液使ってゴム化を防ぐテクニックを身に付けたいです(汗)

気のせいかもしれないのですが、採集時に即〆た場合と帰宅後にまとめて短時間で〆た場合とではゴム化する虫の多さが変わる気がします。
採集時に即〆した場合大半のナガタマムシがゴム化してしまいました…(汗)

これも除光液だからなのかもしれません…

ゴム化に対処する方法としては、全く展足しない状態で1日置いておくとゴム化が解けて展足できる場合があります(ダメな奴はダメです…)
ゴム化が解けたとして、上手くいくかどうかは運次第です…(笑)


袋で保存する方法は、短期間で全ての虫を展足する余裕がある場合のみの方法だと思います。
できなければ冷蔵・冷凍保存とか、一度タトウにまとめて並べておいて時間のある時に軟化→再展足の流れをやる事になります。
(死後硬直→緩硬の流れは低温の方がゆっくり進むみたいです)

常温であまり長い時間袋に入れていると油が出てきて汚くなったり、腐敗が始まったりする事もあります。
腐敗が始まった虫は展足の際に跗節が飛びやすくなり展足難易度がかなり上がります…(汗)

低温で腐敗を防ぎつつ硬直を解いて柔らかくする…というのが食肉の熟成なんだそうで(笑)

まさか大学の講義で聞いた話がこんな所に繋がるとは思わなかったが…(笑)





時間を置いたら袋から取り出し、展足を開始します。
展足を始める前に、展足ができる状態かチェックします。

前脚を引っ張ったり(一番ゴム化しやすいのは前脚な気がする)
触角を引っ張って曲がるようだったら袋に戻してさらに一日様子見したり。

展足できそうなものからやっていきます。


最初に脚と触角がある程度虫の体からはみ出す状態にしておきます。
これが出来ない状態ならもう少し“熟成”させた方がいいかも…(笑)



2日目のゾウムシ。まだ跗節が外に出せない状態。
袋に戻して熟成です…


3日目…正確には2日と半日経過。
だいぶ変わりました。この状態ならOKです!



私が今使っている展足道具はこれ。

goot 精密ピンセット TS-15
②柄付き針(針は00号)

これに関しては3年経った今も何一つ変わっていません(笑)
ピンセットは余ってた紙ヤスリで多少研いだ位です…(笑)

やりにくいって思っても自分が不器用なだけじゃね?とか思ってるので中々ピンセットを買い換えたりする気になりません(笑)

左手に柄付き針、右手にピンセット。




柄付き針で虫を抑えて、ピンセットで跗節をつまんで足を引っ張りだす。
あるいは持ち替えて柄付き針で引っ掛けて体の外側に出す。

チビタマムシとかは脚を出すのに未だに苦戦する事があるのですが、経験を積めば…
「この辺に脚がこういう感じで畳まれてるからこの辺りをこう適当にいじってると脚が出る」とかそういう謎感覚がつかめるようになります。
諦めてはいけません(笑)



私が現在、小型甲虫の展足で使う方法は以下の二つ。

20170523213344baf.jpg
一つ目はタトウを用いてカット綿の上で行う展足、もう一つは付箋を使う展足です。

カット綿でやろうとしても脚が戻るとか跗節が跳ねるとか…上手くいかない虫は基本的に付箋で展足しています。

受験勉強に嫌気がさして何となく付箋を眺めてる時に「これ使えばいいじゃん!」と気づいたのです…(笑)
実際使ってる人も結構いると思う…いるはず(汗)

紙製の付箋だと剥がす時に丸まってしまう事があるのでプラスチック製の付箋が使いやすいです。
(私が使ってるのは今の所100均の物だけです)
貼って剥がせるような程よい粘着力が展足に向いていると思います。
(虫によっては粘着力弱すぎるものもあるけど)
両面テープとか、耐震マットとか使う人がいますがあれと大体同じ感じですね。

両面テープは剥がすのに盛大に失敗して以降使わなくなりました(汗)
粘着力弱とかあったの知らなくて…

個人的に付箋の最大のメリットは「タトウに他の採集品と一緒に入れられる」という点です。
(他ももタトウに同梱する事は不可能ではないのかな…?)
お陰様で、他の採集品と混ざって訳分かんなくなったりするのを防げてます(笑)

あとは…コスパが大変いい(笑)

貧乏学生には大変ありがたい…




ここからは展足のやり方の話になります。



①カット綿展足の場合。

先にごく普通のカット綿展足を説明します。
対象となる虫は…後で挙げる付箋展足の虫以外です。
小型甲虫の一部と、中型の甲虫(私的には8〜15mm位?)の大半はカット綿でいけるかと。
(15mmを超えてくると、針展足っていう選択肢が出てきます)



まず脚を広げた虫をカット綿の上に乗せます。
体をカット綿に押し付けて埋めるようにして安定させます。

私が現在使ってるカット綿は薄く分けすぎてこれが出来なくなってしまった(笑)





柄付き針で体を抑えながら、ピンセットで跗節をつまんで引っ張ります。
強くつまみすぎると当然跗節は折れます…力加減は経験を積んで習得するしかないんでしょう(私も未だに結構折っちゃう人です)

先をつまむよりは根本をつまんだ方がいいです。
(折れた場合にも修正が効きやすいので)

カット綿に引っ掛けなくとも足が戻らないくらい柔らかい状態が理想です。
伸ばした跗節や触角がすぐに曲がらない状態は最高です。
(この最高の状態を毎回作れればもっと楽なんですけど…)

可能ならカット綿に引っ掛けておきます。


脚を展足する順番とかは特に決めてないです。
前脚は前胸とセットで動くことが多いので両前脚から整えるとやりやすかったりするんだろうか。

基本的には

①右側をある程度整えて、
②左側をある程度整えて、
③左側を見ながら対象になるように右側を整えて、
④全体を見ながら修正
⑤触角を整える

こんな感じでやる癖がついてます。
無駄手間が多い気がするけど慣れちゃってるので気にしてません(笑)







左側を最初に整形する時は、カット綿の向きを変えてます。
(カット綿の下に適当な紙を敷いておくと回転がスムーズに行えます)




20170523213139542.jpg
と、まあこんな感じです。

結局、三年前の自分にとって一番必要な情報って展足のコツじゃなくて〆方〜熟成(緩解)の仕方だったと思うんですよね。

やっぱり、展足のコツはひたすら練習することですとか、ピンセットでつまんでカット綿に引っ掛けるとかしか言いようがないんですよね。

綺麗に出来ないのが自分の展足技術の問題って…「できない」「無理だ」って思い込んで諦めてたからダメだった。
結局全てが「諦めんなよ…」に行き着くんですね(?)


1日目の展足は100%本気でやる必要は無いです。



before


after

乾燥中に縮んで形変わるので。
伸ばした触角は重力で垂れさがったり反ったり。
跗節も反ったり、脚は位置がズレたり。

1日目に展足してそのまま乾燥させたら、完璧にそのままの状態で標本に…なりません。

100%なんかじゃ出来ないんです…
よくて60です。それだけ縮小するんです。

1日目のその時どれだけすぐに切り上げられるか、待つことができるか、直すことができるか…
要は心を強く持てるかって、これが展足なんですよ…(?)


本当は、1日目は70%本気くらいでいいんです。
乾燥してきたら形を整えていくのが綺麗にやるには必須です。


私はどうしても手加減が出来なくて1日目に120%本気とかでやってしまう事もあって…酷い時は一頭40分とか馬鹿みたいに時間を使ってしまうので、そこで出し切ってしまい正直厳密な修正はあまりやらないことが多い…

採集記を早く仕上げるため、「展足しました」って写真上げることだけ考えて意味もなく見栄張ってしまう自分がいるんです…(汗)


未展足溜め込むのも嫌い。
未同定溜め込むのも嫌い。
ラベル付けないで放置するのも嫌い。
採集記ためるのも嫌い。

展足も早く終わらせないと気が済まない。



昆虫採集やるようになってつくづく感じるようになったのですが…


こういうの、「せっかち」って言うんじゃないのか!?

基本的にこの性格に助けられる面は多いんですけど、
展足においては私は自分と必死で戦わなければなりません。

最初の熟成から…日数をかけた展足。
正直キツイです。
今こうやって記事書いてごまかしてるけどこれが完成したら熟成1日目の虫の展足を始めそうです(汗)
(もうやっちゃってるし)


ちゃんと待たないと綺麗な標本は作れない…



でも、付箋展足は違います。


②付箋展足の場合

対象となる虫
ナガタマムシ、ハムシなど。
腹面が平らなテントウムシは付箋と非常に相性がいいです。


これらの虫の多くに共通する厄介な点として、跗節が跳ね上がるというのがあります。

これはゴム化とかではなく、体の構造上死ぬとそうなってしまう…そういう類だと思います。

生きてる時は筋肉を使って伸ばしてるけど、死ぬとその力が働かなくなって…とかそんな感じ(だと思う)


これに対処するためにこれらの虫の展足では付箋を使って脚や触角の一部を固定します。


ゾウムシやハムシなど跗節が太めの種と、ナガタマムシなど細めの種で付箋を使い分けます。
太めの種は反り返りが強いので強粘着の物、ナガタマムシなど細くてデリケートな虫は安く粘着力の弱い100均の付箋がぴったり(笑)


脚と触角をある程度引き出した状態の虫を付箋の上に置き、体を付箋に押し付けて簡易的に固定します。

脚をピンセットで引っ張り、付箋に跗節をひっつけます。
(跗節の先をつまむと折れるので根元付近をつまんであげてください)



ひっついた跗節を上からピンセットで優しく撫でるようにすると位置を変更できます(付箋の粘着力にもよるかも)


最後に触角を整えます。
これも付箋に一部を貼り付けて固定してしまえば楽ですが、上手くいかないときは乾燥とともに整えていくしかありません。




こんな感じに。
粘着力足りなかったかも…






※ちょっとした例外

②-1 チビタマムシの場合

チビタマムシももちろん跗節が跳ね上がるタイプの虫ですが、ナガタマムシよりは修正が効きやすい虫な気がしています。
チビタマムシのように、足が短くて腹面が平らではない昆虫は付箋を使って展足するとカッコ悪くなってしまいます(汗)

なのでチビタマムシはカット綿で頑張る事にしています。


まず、初日はピンセットでつまんで脚の形をある程度整えます(跗節は無視)
ピンセットでつまむって簡単にいいますが、力加減が上手くいかないうちは柄付き針で引っ掛けて整える方が無難です(汗)



2日目以降、跗節を整えます。
跗節を整えるタイミングは乾燥し始めの僅かな時だけです。
これを逃すと終わりです(汗)

季節や気候などで変わるので毎日チェックした方がいいかも…(汗)



②-2 ゾウムシの場合


ゾウムシはほぼ間違いなく跗節が跳ね上がります。
しかもこの類の跳ね返りはかなり強力です(汗)

足が短かったり、腹面が平らではない種が多くて不恰好にはなってしまうのですが…私は今の所付箋を使います(汗)

跗節の跳ねが他の昆虫と比べて強いので、より強粘着な付箋を使ってみました。





とりあえずお試しで100均(meets)の強粘着付箋を使ってみましたが、確かに跗節が跳ねなくなりました。
これを使っても跳ねるような虫はまだ熟成が足りていないような虫…なんだと思う(汗)



②-3 小型ゴミムシ(主に5mm以下)の場合



ちょっと特殊なパターンで、カット綿に乗せると不安定で脚をつまみにくい、破損してしまう危険があるような本当に小さい虫の場合です。
ゴミムシは脚を付箋に貼り付けなくとも安定することが多いので、腹面のみを付箋にくっつけて固定し、脚は付箋につけずに空中で整えます。

ゴミムシの標本に関してついでに。
付箋に貼るようなサイズのゴミムシはキツイのでやらないですが、アオゴミとかナガゴミの♂は交尾器抜きは(内袋の反転はしない)やります。
ゲニあった方がガチっぽいとかそういう普段通りの理由なので…必要かどうかは正直分からない(笑)



②-4 コガネムシの場合

コガネムシも特殊で、跗節が跳ねるのではなく根元から曲がります(汗)
付箋展足もこの曲がりには対応できず上手くいかない…そんなコガネムシは、




展足板に小さく切った両面テープを貼り、その上に体を固定。
このまま針展足で過去に上手くいったことがあるのですが…今回はダメでした(笑)
(両面テープも無かったし)




一番癖が強いのは後脚の跗節ですが、いじってると上手いこと引っかかる場所があるみたいで、カット綿展足でも何と無くできることが分かりました。




色々やり方を工夫したりしますが、どの虫に対しても意識するのは、

①近似種と見分ける際に必要な形質が観察できるようにすること
②脚や触覚を広げすぎないこと


この二点のみです。(自分自身、完璧に出来てるとは言いがたいけど…)
左右対象とか、触角ピンと伸ばすとかは基本的に拘らない事の方が多いです。

あと、標本の最大幅を取るのは中脚になるように意識はしてます(あまり出来てはいない)
カミキリやゴミムシの触角が中脚を超えて横に広がり、標本箱に並べる時に邪魔になるのを避けてま…避けたいと思ってます(汗)

基本的に、触角を前に伸ばすのは破損率上がるだけだし無駄にスペース食うし避けたいんですけど…
ゴミムシダマシとか触角を前に伸ばすのが通例みたいな連中もいて、この辺りどうすべきなのかよく分かっていません。

小型で触角も短いナガタマムシとかなら伸ばしても変わらないからいいんですけど…



色々悩むところは多いのですが、
同定に必要な形質がちゃんと観察できる状態、かつ標本箱に入れても邪魔にならないコンパクトな形になっていれば、左右対象か、キッチリ決まってるかどうかなんて“標本として扱うなら”そんなに大事なことではないんじゃないか…?
とかいいながら自己正当化してるのが現状です。

もっと短時間で綺麗に展足できればこれに越した事はありませんが、標本にとって一番大切なのはきっと膨大な時間を費やしてまで展足を本気でキメる事ではないって最近思うようになりました…

見た目上では一番昆虫に対する本気度が伝わりやすいポイントなので展足を真剣にやらないと標本適当に作ってるって思われてしまうかもしれませんが、深刻になる必要は無いはずなのです。

展足気にしすぎて時間かけすぎて、データが分からなくなったとか標本箱に納められず何年も放置とか…
展足せっかく綺麗にやったのに、腹面見ないといけない虫を四角台紙に貼ってしまうとか…
そっちの方がヤバい気がします…(汗)

最近の私は展足をある程度の所で切り上げ、時間をかけない分…ラベルに座標入れたりデータベースに入力したり残す情報を増やす事で標本をより本気にする…見た目じゃなくて、中身で勝負する、って考えの元でやることにしています。


正直何が正しいかなんて分からないんです。




展足に対してそんなに深刻になる必要無いんじゃない…?って言った後にこんな事を言うのもおかしいかもしれないのですが、



一番大切だと思う事は、



2014


2017

諦めない事です。

まだまだ跗節は飛んでしまうけど…(汗)
最近は、三年前の私なら絶対にできなかった虫の展足が少しずつ出来るようになってきました。
これはやり方を改めたからではないのは分かっています。

小さい虫の展足はやり方が分かれば誰でもすぐ綺麗に出来るようになるものではないけど、諦めずに練習し続ければ少しずつコツを掴んで上達していけるものだと思います。
超不器用と言われる私でも、上達したって手応えをちゃんと感じられるくらいに(笑)


展足上手くできない、綺麗に標本作れないから採らないなんて…こんなに残念な話はありません。

小さくてもカッコいい虫はたくさんいます。
そういう虫に目を向ける事をどうか諦めないで…



だからこそ、私ももっと綺麗にできると信じて…これからも展足頑張ります。




【結果】

…本当に何の記事だか分かんなくなってしまった(笑)

何か足りない点などありましたらアドバイス頂けると嬉しいです。
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コメント

非公開コメント

附箋

附箋で展脚するというのは初めて知りました。
写真撮影した後、すぐに解剖するような場合は特に使えそうですね!
ボンドで虫を台紙に貼って写真を撮影した後、またはがすのが面倒でした。

>>こめもんさん

なるほど…確かにそういう面では役に立ちそうですね!
実際の所どうなのかよく分からないので…試してみてください。

No title

虫の展足は試行錯誤しながらの努力と一番大事な根気があれば、
おのずと結果はついてきます。
そう言う私自身も展足はまだまだ未完成ですが(笑)、
最近、ようやく形になりつつあるかな?です。
お互いに頑張りましょう!

>>kuwagaa77さん


私もゆっくりでも少しづつ前に進めてるかな、とは思えてます(汗)
まだまだ現状に満足せずにやっていきたいです!
頑張りましょう!

来年大学生になる(予定の)ものです

来年から昆虫採集を始めたいのですが、甲虫の〆方をわかりやすく記事にまとめてもらえないでしょうか?

>>名無しさん

〆方ですか…
そんなに書くこともないと思うんですが、一応更新が停滞した時のネタとして考えておきますね。
あまり期待はしないで下さい(汗)