むしの日はタマムシとともに


この間の週末は弾丸帰省って事で埼玉まで帰りました(笑)
まあくだらない事情なのですが、回数券も余ってたので思い切って帰省する事にしたのです…


2017.06.03

この日はせっかくだから家族でどこか行こうって話になって都内某所へ。




私は当地に来るの2回目でまだこの地の情報はほとんど知らないので、採集しやすい場所を見つけられなくて結局ほぼ登山道歩きながら拾ってくスタイルになってしまいました(汗)
それでも初採集となるアオオサムシ原名亜種が採れたので良かったです。





2017.06.04

今日は6月4日…むしの日です。
虫供養が行われたりする一方…採集に行く虫屋さんも多い日。

例年の私はどうだったのかというと…
調べるまでもなく採集に出れた記憶がありません(笑)
そもそも週末にむしの日が回って来ることも少ないですし。

今年はちゃんと採集に出れるので…行く場所はもちろん、河川敷です。




本当はもう少し早く起きて、樹液巡りとかやりたかったんですが…
先週の採集の後、体調を崩してしまい完治しないまま帰省したので流石にキツくて起きれませんでした。

結局過去に見つけた場所を巡ってもどこも樹液が出ていませんでした…

で、時刻は8時半ごろ。
一気に気温が上がって来る「午前中」の時間帯です。
これまでの採集でこの時間に成果が出しやすい事を掴んでるので今日もひたすらスウィーピングです(汗)


で…上の写真にある通り栗の花も咲いていたので掬ってみました。
無数のアオハナムグリと少しクロハナムグリが混じる程度で特にめぼしい虫は見つかりません。
時間帯的な問題もあると思うのですが、昼までここにいるわけにはいきません。
(弾丸帰省の都合上、昼に切り上げて帰宅しないと帰りのバスに間に合わないのです…)



栗の花を掬いに来たついでに葉のスウィーピングもやっていくと、来ました。




オオウグイスナガタマムシ
Agrilus asiaticus igai Y. Kurosawa, 1963

本日一種目はオオウグイスでした。
材にも来ないし、まだ採集数が少ないので嬉しいです。
この個体は結構大きくて、ムネアカナガと並ぶ程の大きさです。




ウラナミアカシジミ
Japonica saepestriata (Hewitson, [1865])

しじみ…ゼフィルスも出始めてるようでウラナミアカシジミが見つかりました。
河川敷では普通のアカシジミが何故かまだ見つかっていません。
今回は採集しませんでした。どうも長野の地元の方で採れるらしいので…

さらにスウィーピングを続けて、オオウグイスを一頭追加しました。
いい感じ。今までは何回も同じ場所の同じ木を掬って採ってたけど今回は初挑戦の木でちゃんと成果を上げていく事が出来てる!!
スウィーピングのコツっていうか目の付け所がようやく分かって来た気がするぞ…





左: シラハタリンゴカミキリ
Oberea shirahatai Ohbayashi, 1956

右: ナミテントウ(斑紋異常型)
Harmonia axyridis (Pallas, 1773)

タマムシ以外の虫も摘みつつ。
ナミテントウの斑紋異常は今日は過去に採集したのと上の2タイプ見ました。
全く同じ斑紋異常の個体って出るんですね…



そんな調子で掬っていると、見慣れないナガタマムシが網に入って来ました……



マサキナガタマムシ
Agrilus euonymi Toyama, 1985

マジか…
初採集ナガタマだ…


このタマムシが…自己採集40種目となりました。

クロナガやケヤキなど、河川敷でもワンチャンあったタマムシを一通り採集してしまったので、もう河川敷で新たなナガタマムシを得るのは難しいだろう…と勝手に思い込んでいた。

そんな事はなかった。
そうだ…河川敷はいつも自分の想像を超えて来るんだった(汗)

こういうのが河川敷採集の一番面白い所なんです…


20170609175224c8b.jpg
入ったのはこちら…クヌギのスウィーピングなのですが、マサキナガタマムシのホストはマサキ、ソメイヨシノとなってます。

周囲を見てもそれらしい樹木は見つかりません。どこから来たんだろうか…
ちなみに河川敷での珍品度★3「やや少ない」はマサキナガタマムシがダンダラチビタマムシに続く2種目となりました…




この後も、日当たりのいい林縁でスウィーピング。
ナガタマムシ2種(クワ、アオグロ)を採集した所で伐採地へ移動することにしました。

ごくごく当たり前の事だったんだとは思うんですが…
直射日光がダイレクトに当たるような超日当たりのいい枝先がスウィーピングした時に一番タマムシが入りやすい場所なんだと実感しています。
今までずっと闇雲に林縁のスウィーピングとかやってたけど、今では狙いを定めて掬った木からナガタマムシが落とせる事が増えてきました…ほんと嬉しい。





さあ天国へ…

前回来た時は、まさかまた来れるとは思ってなかった(笑)
この時期ならシラホシナガとか新しいナガタマムシに出会える可能性もある。

前回と比べてかなり雑草が伸びて、伐採木が埋もれそうな勢いです(汗)
何とかたどり着いてじっくり見ていくと…




エノキの伐採木にナガタマの姿が!(ベニナガタマムシ)
ムネアカナガもまだまだ健在のようで安心しました。

ただ、今回は前回とは違ってアサギナガやクワナガ、ヒシモンナガが全く見られなくなり、代わりにベニナガタマムシが増えました。




ベニナガタマムシ
Agrilus viduus subviduus Y. Kurosawa, 1957


ムネアカナガタマムシ
Agrilus imitans Lewis, 1893
今回はtg-4を使って写真撮影に挑んだのですが全然ダメでした。
マクロ撮影しようとして近づきすぎると落下するし…難しいです(汗)




クビアカトラカミキリ
Xylotrechus rufilius rufilius Bates, 1884

初採集となるクビアカトラカミキリもいました。
近くのスウィーピングではキイロトラも採れました。



伐採地をスウィーピングしつつ適当に歩いていると、目の前に開けた草地がありました(草地っていうか藪?)
その場所を中型のヤンマが飛んでいて…見覚えがありました。

サラサヤンマか!

なんかよく分からない環境を好むらしいのですが、これはラッキー。
警戒心が低くて非常に採りやすい虫なので今回も一発…な訳なかった(笑)

何回も失敗し、その場に再び現れなくなった(笑)
いつまでも突っ立ってても仕方がないので、元いた場所まで戻ると…


こんな場所で。


サラサヤンマ
Oligoaeschna pryeri (Martin, 1909)

いた(笑)
どうにか採れました。前に採集した個体より複眼が綺麗です。これは残すの難しそうだな…(汗)



もう残り時間は少なく、移動も出来ないので時間まで近くでスウィーピングし続けることに。


オニグルミにはカラカネチビナカボソ…とか思いながら今まで何度もスウィーピングしてきたのですが、カラカネチビナカボソって山地の虫だった!?
今まで一体何をやっていたのやら…(笑)

ただ、今回のスウィーピングは無駄には終わりませんでした。






オニグルミノキモンカミキリ
Menesia flavotecta Meyden, 1886

河川敷ではさすがに無理だろうと思っていたオニグルミノキモンカミキリが採れてしまいました…
調べたら別に山地の虫では無いらしく、オニグルミがあれば低地でも狙えるカミキリだったようです。
それにしても河川敷で採れると何か変な感じがする…(汗)

オニグルミは長野の方でも見つけてるので、タマムシの方はそっちでちゃんと成果をあげたいですね。



その後、クヌギのスウィーピングでオオウグイスを二頭追加。今日は何だかよく出会うタマムシです。
材には全く来てないのに…



そろそろ時間なので帰宅ルートへ。
シラホシナガが居なかったのが少し残念ですが、夏帰る時にでもまた来ればいい(笑)




ミドリシジミ
Neozephyrus japonicus (Murray, 1875)

例年通り、しじみも出始めって感じでした。
今日は蝶屋さんにも出会って、曰く他にも虫屋が居たんだとか(汗)

虫屋に会うだけでも珍しいのに複数とは…これがむしの日効果なのか(笑)
河川敷が採集地として評価されて来てるんですね…嬉しいです。

しっかり記録残さなきゃって焦ることもない。
最初からここは自分だけのフィールドでは無いんだから…



帰り際にクヌギの立ち枯れにも寄ってみました。(過去にヤマトタマムシを得た場所)
虫は全く見当たりませんでしたが、剥がれかけた樹皮をめくってみると下から黒い虫が湧き出てきた…(汗)
Gかと思ったらゴミダマでした。

数種いたので一頭ずつ回収。



ゴミダマも割といい虫だよなあ…って思うんですけど夜間採集もやらないので出会う機会がなかなかありません(汗)
キノコとかも見てるんですけど全然見つからないんですよね…(汗)




そんな感じで、むしの日の採集は終了。
先週の採集がえげつなかったせいでこれでも何だか寂しさを感じてしまうくらいでしたが、初採集タマムシを出せたのが本当に嬉しかったです。
マサキナガタマムシってどうやって狙えばいいのか正直全然分からないタマムシだったので…(笑)

その後は無事に長野に帰還。当初の(くだらない)目的も達成されて弾丸帰省終了となりました。

病み上がりなのもあってなかなかしんどかったけど(笑)、週末を利用して遠征するって事の予行演習が出来たので良かったかな思います。


予行演習やったからには実践するしかない…

週末遠征を…!!


(今の所不安要素だらけ)


【結果】 ※色付きは自己初採集

マサキナガタマムシ
Agrilus euonymi Toyama, 1985
1ex.


ムネアカナガタマムシ
Agrilus imitans Lewis, 1893
1ex.

オオウグイスナガタマムシ
Agrilus asiaticus igai Y. Kurosawa, 1963
4exs.

ベニナガタマムシ
Agrilus viduus subviduus Y. Kurosawa, 1957
2exs.

アオグロナガタマムシ
Agrilus viridiobscurus E. Saunders, 1873
1ex.

クワナガタマムシ
Agrilus komareki Obenberger, 1925
1ex.

オニグルミノキモンカミキリ
Menesia flavotecta Meyden, 1886
1ex.

クビアカトラカミキリ
Xylotrechus rufilius rufilius Bates, 1884
1ex.

キイロトラカミキリ
Demonax notabilis (Pascoe, 1862)
1ex.

シラハタリンゴカミキリ
Oberea shirahatai Ohbayashi, 1956
1ex.

ヒメヒゲナガカミキリ
Monochamus subfasciatus subfasciatus (Bates, 1873)
1ex.

ユミアシゴミムシダマシ
Promethis valgipes (Marseul, 1876)
1ex.

ルリゴミムシダマシ
Encyalesthus violaceipennis (Marseul, 1876)
1ex.


ナガニジゴミムシダマシ
Ceropria induta (Wiedemann, 1819)
1ex.

ナミテントウ
Harmonia axyridis (Pallas, 1773)
2exs.

サラサヤンマ
Oligoaeschna pryeri (Martin, 1909)
1ex.




以下は6/3の東京都某所の分(メモ)

ソーンダースチビタマムシ
Trachys saundersi Lewis, 1893
1ex.

ナミガタチビタマムシ
Trachys griseofasciata E. Saunders, 1873
1ex.

アオオサムシ原名亜種
Carabus insulicola insulicola Chaudoir, 1869
1ex.


エサキオサムシ
Carabus albrechti esakianus (Nakane, 1961)
1ex.

ツヤケシハナカミキリ
Anastrangalia scotodes (Bates, 1873)
1ex.

クリアナアキゾウムシ
Dyscerus exsculptus (Roelofs, 1875)
1ex.

アオハムシダマシ
Arthromacra viridissima Lewis, 1895
1ex.

ウシカメムシ
Alcimocoris japonensis (Scott, 1880)
1ex.
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