連勝記録ストップ…曇りの谷。


2017.06.18

天気予報は一日中曇り。採集に行けないわけではない。

ここ最近は採集に行く度に新しいタマムシを採集できていました。
でも…


もうこれ以上新規追加できる気がしない(汗)

フチトリヒメヒラタとか、クヌギナガとか、クリタマとか…
まだ確かに採れそうで採れてないタマムシはいるんだけど、散々スウィーピングしても入らないような手強い相手ばかり…

今回は標高を上げて新しい植物を探しに行こう、そんな感じでまた谷に向かうことにしました。



日曜なので出発が9:30頃になってしまいましたが、完全に道を記憶したので30分も経たずに谷に着くことができました。



伐採木等は期待できないのでとにかくスウィーピングをやっていく…
今回は8mの玉の柄を持ってきました。何か変わるだろうか…




シナノアオオサムシ
Carabus (Ohomopterus) insulicola shinano Ishikawa et Ujiie, 2000

また…昼間から歩いてるオサムシを拾った(笑)
シナノアオオサムシは以前長野に来た時に採集済みですが、やっぱりカントウアオオサムシより綺麗に感じます。
ベイトとか…地中トラップとか…は、秋でいいか(笑)
冬にオサ堀とかできるだろうし。


とにかく、今はタマムシの採集に全力を注ぎたい。





ベニナガタマムシ
Agrilus viduus subviduus Y. Kurosawa, 1957

エノキにはベニナガタマムシが。
スウィーピングしても入るのはベニナガタマムシばかりでした。
一ヶ月前、河川敷で初採集達成したばかりなのに…もはやお馴染みのタマムシになりつつある(汗)

シラホシナガとか採れるのはまだ先なのだろうか…




ウグイスナガタマムシ
Agrilus tempestivus Lewis, 1893

コナラのスウィーピングで前回同様に入ります。
一応ニセウグイスナガタマムシ…というのもいて、前胸腹板突起を確認すれば見分けられますが…(汗)


ニセウグイスの場合三又に分かれるようです。
他にも区別できる点は有るんですが…
(判別はしたけど結局採集した)



左: ヒメアシナガコガネ
Ectinohoplia obducta (Motschulsky,1857)

右: ホホジロアシナガゾウムシ
Mecysolobus erro (Pascoe, 1873)


スウィーピングでいくつか格好いい甲虫も採れました。
クリの花は周辺地域でも場所により咲いてたり完全に散ってたりでした。

思い返せば標高高い所の方が散ってた気が…いや、もしかしてまだ咲いてないのか!?
季節感のズレがあるんだった…

一回河川敷採集をやったのでまた感覚が狂ってしまった…(汗)




ダイミョウナガタマムシ
Agrilus daimio Obenberger, 1936

前回採集したダイミョウナガタマムシの追加も得られました。
改めて分かったのですが、このタマムシが入ってくるのはアブラチャンっぽい木ではなく…


こちらの、ケヤキっぽい木(後にケヤキと判明)から入ることが分かりました。
ケヤキってもっと葉っぱが細いのが普通だと思ってたんですけど別にそういう訳では無いんですね…
アオグロナガも入ったけど今回はスルー。




ネグロクサアブ
Coenomyia basalis Matsumura, 1915

前回も見かけたもののスルーしていたのですが…環RDB情報不足って事で生態もあまりよく分かっていない珍しい種だったみたいです(汗)
今回は一頭だけ採集しておきました。

前回も今回もスウィーピングや低木のルッキングで4頭くらい見かけていて、ここではそんなに個体数は少なく無いように感じますがただ単にデカくて目立つので目に付きやすいだけなのかもしれません…(汗)



…という感じで、前回とほぼ変わらないメンバーを一通り確認した所で標高を上げていきます。




スウィーピングをしながら登っていく…




種類は分からないですが各所で花が咲いてました。
一日中曇ってたので特に期待はせずに掬ったのですが、ピドニアが2頭。




チャイロヒメハナカミキリ
Pidonia aegrota aegrota (Bates, 1884)

これは初採集、もう一頭はフタオビヒメハナカミキリでした。
自分で書きながら思ったけどピドニアはヒメハナカミキリって言われるよりピドニアの方がしっくりくるなぁ…よく分からない(笑)



さらに登る…

ケヤキが多い地帯でダイミョウナガを追加。

よく分からない樹木の群落を抜けて、

数時間後。



20170619205920088.jpg

気づいたこと。

標高を上げるにつれて、虫が入らなくなる。

なんで…!?



そして登っても登ってもまともな広葉樹はコナラとクリしかない(笑)
他にも植物も掬ってはみるけどこれといって何も採れない。
ハルニレ、ヤマハンノキ、シナノキ、タンナサワフタギあたり探したけどそれらしいものは無い。標高不足ですか…

後は、伐採地にはミズナラあるんだけどこっちには全然ミズナラがない…
厳しいなあ……(汗)

コナラとか、普段の感覚ならウグイスナガタマムシ辺りが入って来そうな枝先を掬っても入らない…


ぱっと見日当たり良さげに見えるけど、周りはアカマツに囲まれている…もしかしてこれがダメなのか?

ああ、登る場所を間違えたなこれは…
植生とか一応調べたんだけど細かい所まで書いてないから実際に足を運ばないと分からない部分が多い…




アヤメ
Iris sanguinea Hornem.

一本だけ咲いてました…


さて…戻るか。


無駄足なんかじゃない…ここに来るとほぼ無駄足になる事が分かったんだ(笑)
もう打つ手がない…おとなしく下の方でスウィーピングしてよう(汗)



あっという間に戻って来ました。




左: ヒメシジミ
Plebejus argus micrargus (Butler, 1878)

右: シータテハ
Polygonia c-album hamigera (Butler, 1877)


初採集の蝶を2種追加。
ゼフィルスが飛んでるのも見えたけど…一瞬で遠くへ(汗)




以前ツヤケシナガタマムシとブロイニングカミキリが採れた謎のクヌギ。

そして今日もここでクヌギマジックが…



網の底からデカくて見慣れないチビタマが…



シナノキチビタマ…!!!

何でこんな所から!?
マジか…今日はもう新規タマムシ諦めてたけど、こんな形で初採集が出るとは(汗)
シナノキチビタマムシの珍品度は★★★★☆(少ない)
自己初のレベル4…



とか、すっかり浮かれていたよな…当時の自分は(笑)







ドウイロチビタマムシ
Trachys cupricolor E.Saunders, 1873

後にドウイロチビタマと判明しました。
自分でも何故なんの疑いも持たずにシナノキと断定してしまったのかよく分からない(笑)

そしてドウイロチビタマは初採集だったはずが…


過去にキタドウイロチビタマムシと同定したものが誤同定と判明、ドウイロチビタマムシとなりました。
つまり、今回のは初採集にならなかった…

そして今回の初採集はゼロとなった…



日が暮れてきて、スウィーピングも終了。
そろそろゼフが飛び出す時間なので一応見てから帰ろう、という事で…
適当に歩いてると、足元に違和感を感じて…







シロスジカミキリ
Batocera lineolata Chevrolat, 1852

シロスジ!!!!
なっっつかしい!!!!


圧倒的なデカさ、掴むと鳴らす音。
自分にとっては懐かしさの塊でした。


何故か地面を歩いていました(笑)


シロスジカミキリといえば…

最後に見たのはまだ私が小学生で、奈良に住んでいた頃。
小2位だったっけ??
通っていた小学校の敷地内のとある場所でシロスジカミキリが大量発生している事に気付き、複数人で大乱獲した…(汗)

飼うわけでもないけど、持ち帰って虫かごに投入していた。
死んだらまた採りにいって…

そしてその年以降、同じ場所でシロスジカミキリを見る事は無くなりました(汗)

採り過ぎるといなくなる…という事をなんとなく理解したちょっと苦い思い出です(汗)


あれからもう10年以上経ちましたが、なかなか出会わないものですね(汗)
このサイズの虫の標本作るのは久しぶりです…



ゼフィルスの方はクヌギの木の一番高い部分で何頭か…オレンジ色のしじみがトゥルルって頑張ってました。
やっとこれが言える時期になりました…(?)

アカかウラナミか…ムモンアカシジミもいるらしいです。

まだ出始めだったみたいなのでまた時間を空けて来たいですね。
もう少し経つと他のゼフィルスも飛び始めるそうです。

いよいよ、しじみ週間に突入ですが…これから二週間は週末に予定が入っててここには採集には来れない…と思うので次来る時に間に合う事を祈る(笑)
夕方、授業後に突撃するなんて選択肢もあるっちゃあるけど…(汗)



結局今日の採集は、

初採集と勘違いして持ち帰り、初採集と判明し、過去に採集済みと判明して無かったことに。
という結果でした。

これで納得できるわけがない(笑)

ので、今日また採集行ってきます。
今日は天気も良くめちゃくちゃ暑いらしいので、もう一度本気を見せてもらいたい…


【結果】 ※色付きは自己初採集

ダイミョウナガタマムシ
Agrilus daimio Obenberger, 1936
3exs.

ウグイスナガタマムシ
Agrilus tempestivus Lewis, 1893
1ex.

ベニナガタマムシ
Agrilus viduus subviduus Y. Kurosawa, 1957
1ex.

ドウイロチビタマムシ
Trachys cupricolor E.Saunders, 1873
1ex.

シナノアオオサムシ
Carabus (Ohomopterus) insulicola shinano Ishikawa et Ujiie, 2000
1ex.

フタホシアトキリゴミムシ
Lebia bifenestrata Morawitz, 1862
1ex.

シロスジカミキリ
Batocera lineolata Chevrolat, 1852
1ex.

シロオビゴマフカミキリ
Falsomesosella gracilior (Bates, 1884)
1ex.

チャボヒゲナガカミキリ
Xenicotela pardalina (Bates, 1884)
1ex.


ツヤケシハナカミキリ
Anastrangalia scotodes (Bates, 1873)
1ex.

チャイロヒメハナカミキリ
Pidonia aegrota aegrota (Bates, 1884)
1ex.


フタオビヒメハナカミキリ
Pidonia (Omphalodera) puziloi (Solsky,1873)
1ex.

ヒメアシナガコガネ
Ectinohoplia obducta (Motschulsky,1857)
1ex.

コナラシギゾウムシ
Curculio dentipes (Roelofs, 1874)
1ex.

マダラアシゾウムシ
Ectatorhinus adamsii Pascoe, 1871
1ex.

ホホジロアシナガゾウムシ
Mecysolobus erro (Pascoe, 1873)
1ex.


ムシクソハムシ
Chlamisus spilotus (Baly, 1873)
1ex.

キンイロジョウカイ
Themus episcopalis (Kiesenwetter, 1874)
1ex.

ナカアカヒゲブトハネカクシ
Aleochara curtula Goeze, 1777
1ex.

シータテハ
Polygonia c-album hamigera (Butler, 1877)
1ex.

ヒメシジミ
Plebejus argus micrargus (Butler, 1878)
1ex.

オビマルツノゼミ
Gargara katoi Metcalf et Wade, 1965
1ex.

キンモンガ
Psychostrophia melanargia Butler, 1877
1ex.

ネグロクサアブ
Coenomyia basalis Matsumura, 1915
1ex.

トゲアリスアブ
Microdon oitanus Shiraki, 1930
1ex.

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