もう一度!金縁に届…かない。


2017.08.06

目を覚ましたのは朝の4時過ぎ。



やばい寝坊した!!!!(汗)


今日のスタートはめちゃくちゃ早い。
夏休み採集、3日目の今日は…エサキキンヘリタマムシを長野県内で狙いに行きます。

石川遠征の経験を活かせるかどうか…試される時です。





電車からのバスで…目的地へ到着。
謎めいた停留所で一人だけ不自然な格好の人間…私が下車した(笑)

ポイントまで辿り着いたのは6時を回った頃でした。遠征採集でこの早さは中々無い気がする(汗)



一応、ハルニレやヤナギが生えていそうな川沿いの場所を選んだつもりです。





到着後僅か数分でヤマハンノキ、ヤナギ両種が見つかりました。一安心…
ネコヤナギっぽく無いけど…




石川の時と比べて…何となく何かがおかしい、そんな感じはしていたけどこの時は気づいていない(汗)




川沿いにはヤマハンノキがすごくたくさん生えていました。
とりあえず片っ端から掬っていく。
ミズナラやシナノキ、シデ系の木など、他の樹木も見当たるのでそれらも掬ってみる。




ビロウドアシナガオトシブミ
Himatolabus cupreus (Roelofs, 1874)

やたらとオトシブミ類が入って来ますが、一際目を引いたのがこの虫でした。
全身金色のゴージャスなオトシブミで、中部以外では結構少ない虫なのだそうです。
ブナとかシデに付くようなのですが…この虫が1番多く入って来た木は確か…




ブナでもシデでもなさそうなこの右の写真の樹(カツラかな?)でした。




とても風通しの良さそうなヤマハンノキの木がありました。
タマムシスウィーピングには良さげなんだけど、やっぱりどこか変な感じがして…掬っても何も入らない。




ハルニレらしき小さい木が一本だけ見つかりました…
もうちょっと大きい木もあると思っていたのですが…ここは当てが外れました。
掬ってもやはり何も入らず。


一応地図上では徒歩道となっていた場所を歩いていたのですが…未舗装な場所に出た途端これでした(汗)
人が通らない場所なのは分かってましたがこんな藪だと進むのに時間がかかって仕方ありません(汗)

というか、先へ進むことにこだわってどうする。
この辺りのヤマハンノキももっとスウィーピングしていかなきゃ…


引き返すことにした。

ここだ。ここで今日の成果が決まった(汗)
スウィーピングを頑張ることにばかり気を取られてしまい…より期待度の高いポイントに向かわなかったこと、これが今回の致命的なミスだったんだ…

本当はもっと良さげな場所があって、そこまで徒歩道を利用して向かうつもりでいて…それなのに徒歩道がなく、思いの外ヤマハンノキが多かったためにここでもっとスウィーピング頑張らなきゃって思ってしまった…(汗)
車道の脇を歩いていく事だってできたはずだ…


この時点でエサキキンヘリを採る、という本来の目的から離れてしまった……

ここまでのスウィーピングで全く手応えがないのは、技術の問題だと。
感じていた違和感をもみ消してしまった…




日が昇って来て、ヤマハンノキにも陽の光が当たるようになりました。






201708082200328d9.jpg
何本掬っても…まるで手応えがない。
時期的に厳しい所もあるし…そう簡単にはいかないんだろう。そう思ってやはり掬い続ける。


ネコヤナギじゃないかもしれないけど…ヤナギはある。
いない、と判断するには…少し微妙。
ここから下っていったとして、ヤマハンノキが無い可能性もある。ここで掬えるだけ掬おう…まだ頑張れる。




ルリハムシやコメツキを時々見間違えて…その度ため息をつく。




キカマキリモドキ
Eumantispa harmandi (Navas, 1909)

ミズナラを掬うと初採集のカマキリモドキが採れました。
この日は同じ場所で3頭確認できました。



腹が減った、と感じるたびに持って来た食パンを貪る。くそまずい。
ここ数日、というか採集に行くたびに朝昼の食料として食パン(二食分で80円程度)を使って意味もなく食費を削っているのだけど…連日の採集で食パンを食い過ぎて本格的に食パンが嫌いになってきた(笑)

吐き気を抑えながら詰め込み…限界を感じたら残す。またギリギリまで腹が減ったら残りを食べる。その繰り返し…



今日もかなり気温が上がったようで、昼頃からは日陰で休憩を何度も挟むようになる。
エサキはもちろんタマムシもゼロ。他の虫も少なく…ほんと辛い。



スウィーピングをしまくってバス停まで戻ってきたのは…13:00頃だった。
ここで素直にポイントを変えれば良かったのだけど…朝から進んでいた方向と反対方向に道があったのに気づいてそちらに入っていく…




こちらはヤナギが多かった。相変わらずネコヤナギかどうかは分からない。
一度覚えたはずなのに記憶が薄れていた…更に、圏外だったから検索もできなかった…

こちらもヤマハンノキが多いのでひたすらスウィープするものの…何も得られない辛い時間が続く。





もうダメな気がする。

15時頃。諦めの感情が強くなってくる。電波が繋がったタイミングで帰りのバスの時間を確認し始める。
いや…もっと早い段階からダメなんじゃないかと思ってたはずなのに…それを認めまいとする自分がいる。
体は動かなくなり…道の真ん中で座ったまま何度も意識が飛びそうになった。

「動け、動け…お願いだから動いてくれ」
「まだ諦めるには早すぎる…」




16:00頃のバスで帰るか…

そう思っていたはずが……


「アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…アキラメンナヨ…」

幻聴が聞こえてきた…
うわ、限界症状だ…そう思った。

もう…分かった。



「やってやるよおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

大きな声を出しても、川の流れる音でほとんど掻き消される。いずれにせよ周りに人はいない。
ここで、間違いなく自分の中で何かが吹っ切れた。





気がついたら…最初の場所に戻ってスウィーピングを続けていた。
この時の自分は本当におかしかった。

頭の中に浮かんでくる…訳の分からない言葉を次々と吐き出していた。
人前どころか一人でも普段は絶対やらないのだが…歌を歌ったりもしていた。自分がとんでもない音痴であることに気がついた(笑)

黙っているとぶっ倒れてしまいそうで…必死に意識を保っていたのかもしれない。
みっともなくてここには書けないような…本当に意味の分からない言葉をたくさん吐き出していた。

「え?何?何言ってんの???」


時々自分にツッコミを入れつつ…自分は限界を超えるとこうなるんだな、と感じた。



夕方になり、気温が下がってくると…頭も冷えてきた。
疲れてるなら高い所じゃなくて低めの所を掬うようにすればいいじゃない、今更そう気づいて…




いっぱいあるように思えたヤナギはみんな小さくて…産卵に適した木がほとんど無い気がする。




川が流れる音が大きいってことは…流れが急って事だ。
だからこの辺りでは砂が溜まりにくく、流される。

柳の大きな木は…大概、砂がたまってできた河原のような場所に多く生えている。
今いるここは、岩が多い感じで…大きなヤナギが生える環境では無い。
流木だってもっと下に流されるだろう。




もしかして…他のポイント行った方が良かったんじゃ?(17:00過ぎ)
もっと砂が多くたまっていそうな場所があったよな…?

なんで一日中ここにいたんだっけ…??
そもそもなんで有望なポイントがあるのにスタート地点をここにしたんだっけ…?



馬鹿じゃねえの?(笑)



この日の自分は本当にどうかしていた。
その後…ボロボロの体を引きずるように、バス停へ向かった。



…また、時期を改めてリベンジに来ようと思います。
次はもっと、期待のできそうな場所で………

連続で採集するのは…体にも心にも良くないみたいです…(汗)
それに耐えられる体力を手に入れなければ、離島遠征なんてできませんね…


【結果】 ※色付きは自己初採集

ヨツボシオオキノコ
Eutriplax tuberculifrons (Lewis, 1887)
1ex.


オオスジコガネ
Mimela costata (Hope, 1839)
1ex.

ビロウドアシナガオトシブミ
Himatolabus cupreus (Roelofs, 1874)
4exs.

モンケシツブチョッキリ
Auletobius (Parauletes) submaculatus (Sharp, 1889)
1ex.

セアカヒメオトシブミ
Apoderus (Compsapoderus) geminus Sharp, 1889
1ex.

シラホシヒメゾウムシ
Baris dispilota Solsky, 1870
1ex.

トホシハムシ
Gonioctena japonica Chujo et Kimoto, 1960
1ex.

ヒメキマダラセセリ
Ochlodes ochraceus (Bremer, 1861)
1ex.

キカマキリモドキ
Eumantispa harmandi (Navas, 1909)
2exs.
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