ここ最近の河川敷採集まとめ


2017.08.17

埼玉に帰ってきてから、何度か河川敷に行っていますが…採集記を書いていませんでした(汗)
普通に忙しくて、採集記書く前に寝てしまうことが多かった(汗)

ありがたいことに9月に入った今も夏休みですが、終わりが見え始めています。
ラベルとかデータ整理がまだ落ち着いていなくて、少々焦り始めました。


真面目に採集記書くつもりだったのですが、思いの外書くことがなかった(笑)ので、数回の採集をまとめて一本の記事にしてみました。
このくだりも何回かやりましたがやっぱり長くなってしまいました(汗)






2016.08.17

1回目は奈良から帰ってきて数日後でした。
今年の河川敷採集で夏の虫が見られるのはこの日が最後になる思ったので気になっていた伐採地の確認をしに行きました。




20170909161336d80.jpg


自分の背よりも高く伸びた草(オオブタクサ?)に覆われてそもそも進入が困難(汗)
なんとか強行突破しましたが材も大部分が隠れてしまっている状態でした(汗)
どうにかたどり着いて材を確認したものの、特に何もいませんでした…




アオヘリアトキリゴミムシ
Parena latecincta (Bates, 1873)

付近でクヌギのスウィーピングをやってみたところ、初採集のアトキリゴミムシが入りました。
思い返せばこの時期はいつも草ばっかり掬ってて樹木のスウィーピングを全然やっていなかった(汗)
今年はもっとやっていこうと思いました。




ナゴヤサナエ
Stylurus nagoyanus (Asahina, 1951)

林縁をゆっくり飛んでいる見慣れないトンボがいたのでネットインしたら…サナエトンボでした。
何故かあまり縁がない仲間なので嬉しい…けどここで採れる虫とは思わなかった(汗)




この日は雨の後だったので河川敷内は水たまりやぬかるみでいっぱいです。




思いの外水生昆虫がたくさん見つかりました。
ハイイロゲンゴロウ多数、ヒメゲンゴロウ5,6頭、コシマゲンゴロウ2,3頭…ルッキングのみで確認しました。
(コシマゲンゴロウは採集しようとしたけど逃げられてしまった…)

他にもチビゲンゴロウ、ヒメガムシ、コガムシ、ゴマフガムシ、スジヒラタガムシ辺りも一通り確認できました。


今年も新たな水生昆虫を見つけることができました。




コミズムシ
Sigara substriata Uhler, 1896

初採集の水生カメムシ
普通に今まで見落としてただけかも知れませんが…結構たくさんいました。



畑の横のちょっとした裸地も湿っていて、ハンミョウいそうだなーと思って見ていたら案の定いた(笑)




左: コハンミョウ
Cicindela specularis Chaudoir, 1865

右: エリザハンミョウ
Cicindela elisae elisae Motschulsky, 1959

コハンミョウは初採集です。以前は目撃だけして逃げられてしまいましたが、今回は複数の個体を見ることができました。
エリザハンミョウはここでは初採集。いると思わなかった…





2017.08.22




この日は用事でいつもと違う上流(別の川)の河川敷に行ったので、ついでに少しだけ採集。
何と無くクロケシに良さげな環境に思えたのでスウィーピングしまくったのですが成果は無く。




ハグロトンボ
Calopteryx atrata Selys, 1853

何と無く採集したくなったハグロトンボと、初採集のクロイトトンボ、他はクワカミキリを採集。
なんとも言えない感じだった…(汗)





2017.08.27

念願のクロケシタマムシ初採集を果たした翌日。
食草となるイネ科植物を取りに行くついでに採集も。




今回から新たな網を使い始めます。

メッシュネット(70cm)です。

今まで使ってたのはナイロンネットで、メッシュの方が目が粗くなります。
その分風切りが良くて振りやすく、濡れに強いのがメリットです。

ナイロンだと高く上げると風に煽られたりして不安定だったりしたので…メッシュをしばらく使ってみることにします。
悪くないとは思いましたが、何と無く中に入った小さい虫の確認がしづらいように感じるのと、ナイロンネットと比べてかなり破れやすいのがデメリット…というか使い方の問題かなと思いました(汗)




河川敷にもこういった砂利道はたくさんあるので、道の真ん中や道に沿って生えているイネ科植物を掬ったり、近くに生えているクヌギを掬ったりしていました。





クヌギシギゾウムシ
Curculio robustus (Roelofs, 1874)

今回はハイイロチョッキリではなく(笑)
これまでの夏の河川敷採集では全く見かけませんでしたが、この時期はやたら多いようでクヌギを掬うとしょっちゅう入って来ました。
でも何故かスレてる個体が多かった…よく分からない(汗)




ムラサキシジミ
Narathura japonica (Murray, 1875)

林縁をゼフィルスのごとく飛んでいました。
割と久しぶりに見た気がする…
♂の採集は初めてだったので嬉しかったです。




ダンダラチビタマムシ
Trachys variolaris E. Saunders, 1873

一頭だけ得られました。
この時期に採集するのは初めてでした。まあスウィーピングをすることがほとんど無かったので当然ですが…




ノミバッタ
Xya japonica (de Haan, 1842)


確か樹上性じゃ無かった気がするのですが、クヌギのスウィーピングで何度か入ってきました…
かなり久しぶりに見たけどやっぱりかっこいいバッタです。






ススキを取りに行こうと道を進んでいたら、目の前からやや大きなトンボが飛び出し…ゆっくり飛んで近くの枝に止まりました。
違和感を感じて見に行ってみるとそこにいたのは…






カトリヤンマ
Gynacantha japonica Bartenef, 1909

なんと…河川敷では初採集となるカトリヤンマでした。
よく見ていると羽化直後の個体が何頭も飛び出してきて、枝先にぶら下がっていました。

ていうかカトリヤンマもこの河川敷にもいたのか…(汗)
いい加減ヤブヤンマ位は出会いたいのだけど、どこで黄昏飛翔やってんだろうな…



さらに、林床の植物に衝突しながら下手くそな飛び方をしているまあまあ大型の蝶がいました。



クロコノマチョウ
Melanitis phedima oitensis Matsumura, 1919

正体はクロコノマチョウ…
これまでにも2回くらい出会ってる蝶ですが、表に模様がない地味なタイプだったので採集しませんでした…(汗)
今回が初採集です。




クワカミキリ
Apriona japonica Thomson, 1878

コウゾチビタマムシとか入らないかなーと思ってクワを結構スウィーピングしてみたのですが、ここの河川敷では初採集になるクワカミキリが一頭入ったのみでした。




ふと、この辺りを冬場に通った時にヌスビトハギのひっつき虫に大量に引っ付かれて酷い目にあったのを思い出しました(汗)
すこし地面近くに生えている植物に目を配っていると…




これ?

なんかヤブマメっぽいけど…葉を見ていくと案外あっさりチビタマムシが見つかりました。




いるにはいるのですが、警戒心がめちゃくちゃ強くて、近づくと一瞬で飛んで逃げてしまいます…
周りにはノイバラが繁茂していて、網を使うのも難しい。


中々苦戦して何頭も連続で逃げられてしまいましたが…個体数は多かったのでどうにか2頭採集することができました。



ヌスビトハギチビタマムシ
Trachys tokyoensis Obenberger, 1940

前胸腹板突起の方も確認しましたが、しっかりヌスビトハギしてました(?)
写真撮った植物がヌスビトハギなのかははっきりしませんが、周囲にヌスビトハギがあったのは間違いなさそうです。


この辺りで時間切れとなり、この日は終了。





2017.09.01

クロケシタマムシがカゼクサ、チカラシバを食べることをこの目で確認し…最終決戦といくことに。
今回がダメだったら近場の河川敷でのクロケシタマムシは諦めるつもり。




カゼクサ、チカラシバがあり、お手本河川敷を思い出しながら似たような環境でスウィーピングをやってみましたが…さっぱりダメでした。
歩いてると足元から無数のトノサマバッタが飛び出すのですが、羽に模様のあるものが一頭飛ぶのが見えて…





クルマバッタ
Gastrimargus marmoratus (Thunberg, 1815)

河川敷では初採集となる…クルマバッタでした。
いるだろうなとは思ってましたが…個体数は多くなさそうです(汗)
いや、トノサマバッタが多すぎるだけかも(笑)





しばらく雨が降ってなかったので、河川敷にあった水たまりの大半が消失。水生昆虫も姿を消していました。
微妙に湿った地面の上には、コハンミョウが見られました。


ある程度で草のスウィーピングを切り上げ、樹木のスウィーピングへ移行。

クヌギのスウィーピングでは相変わらずクヌギシギゾウムシが入って来ますが、この日は…







コロギス
Prosopogryllacris japonica (Matsumura et Shiraki, 1908)

コロギスがクヌギのスウィーピングで入って来ました。
これは長野の方で何度か見た虫ですが、まさか身近にいる虫だったとは思わずとても驚きました(汗)


さらにムクノキとケヤキを掬って…



ナミガタチビタマムシ
Trachys griseofasciata E. Saunders, 1873


ヤノナミガタチビタマムシ
Trachys yanoi Y. Kurosawa, 1959



ムクノキから入ったものがナミガタ、ケヤキから入ったものがヤノナミガタでした。
初夏にケヤキやムクノキを掬えばいくらでも入るタマムシですが、タマムシが少ない今の季節なら簡単に出会える数少ないタマムシのひとつ…ふたつとして重宝します(笑)




ムクノキで採れるタマムシにはもう一種、マルガタチビタマムシがいてこちらも狙ってみたのですが…冬場に樹皮めくりで複数採れた木でスウィーピングしてもナミガタしか入りませんでした。

近くにエノキもあったのでついでに少しスウィーピングしたら…






ヒシモンナガタマムシ
Agrilus discalis E. Saunders, 1873

そういえばこいつも秋に採れるタマムシのひとつだった…(忘れてた)

他のナガタマムシと違い成虫で越冬する変わった種で、この時期に新成虫が出ます。
この時期にナガタマムシを見れると思ってなかったので少しテンション上がりました(笑)





2017.09.07

親の用事に便乗?自分の用事に親が便乗?
よくわからない形になりましたが、いつもの河川敷と同じ川の上流に当たる場所まで連れて行ってもらいました。
教習所が午後からあるので、午前中2時間のみでの勝負になります。






河原の方に出てみると、環境は私が思い描いていたものと完全に一致していて文句なしでした。





河川敷には多くのミヤマアカネが見られ、スズムシも鳴いていました。
雰囲気は東京のお手本河川敷となんら変わらないように感じました。





カワラバッタ
Eusphingonotus japonicus (Saussure, 1888)

この辺りはいそうだなと感じたので足元に注意していたら案の定いました。
奈良でも採集していますが、明らかに小型で飛翔能力が弱く感じました。
お陰様で採集は容易でしたが…




セグロイナゴ
Eyprepocnemis shirakii Bolivar, 1914


キンケハラナガツチバチ
Campsomeris prismatica Smith, 1855

他にも…いつもの河川敷では見かけないような虫が見つかりました。
(探せばいるのかもしれないけど…)




今回意外と反応があってびっくりしたのが、クロカナブン。
ぱっと見は黒いカナブン、という印象しか受けないのですが…




下翅が青い事を初めて知った(汗)

開始標本はちょっと難易度高そうだし変にスペースとるからやめとこうかなと…(汗)




そして。



マクガタテントウ
Coccinula crotchi (Lewis, 1879)


シナダレスズメガヤをスウィーピングしていくと、マクガタテントウも入ってきて「これはいけるだろう!」と、思った…けど。




クロケシタマムシは採れなかった。

もう少し時間があれば採れたかもしれない。採れてても不思議ではない。
少なくともいつもの河川敷とは全く違う感じはした。

問題を挙げるならシナダレスズメガヤがあんまり“しなだれ”てなくて、掬いづらかった事だろうか…
下に網をさしこもうとしても、周りの植物が邪魔でやりにくかったり。

もうちょいやりやすい場所にいい感じのシナダレスズメガヤが生えててくれれば…採れたかもしれない(汗)



とりあえず埼玉にいる間にできるのはここまで。
後は、長野に帰ってからも勝負は続きます(笑)
とことんクロケシを極めにいきつつ、他にも狙えるタマムシを探すつもりです。





2017.09.09

おまけ。

自宅のすぐそばで、トンボ標本用のエノコログサの茎を集めていたら…探していた虫に出会えた。




イボバッタ
Trilophidia annulata japonica Saussure, 1888

小学生時代(奈良にいた頃)によく家の近くで捕まえてた虫の一つ。
この間の帰省でも探したのですが見つからず…10年ぶりくらいに見ました(汗)

いつもの河川敷にも普通にいていい虫だと思うのですが何故か見つからず、というか見つけられずなのか?

意識して探さないとなかなか気づけない…カワラバッタの住宅地バージョンみたいなバッタです。







ムラサキツバメ
Narathura bazalus turbata (Butler, [1882])

イボバッタだけでは終わらず…近くのそう大きくないマテバシイにムラサキツバメが飛んで来ていました。
これは初採集となりました。

近場での採集はいつも河川敷ばかりに頼ってたけど、他にも魅力的な虫が採れる場所はあるんだと改めて思いました。

埼玉にいるのも残り一週間(多分)
もう多分採集には行きません。やれることはやったしそれなりに色々得られた…



あとは…標本の方を頑張らなければ!



【結果】 ※色付きは自己初採集

2017.08.17

コハンミョウ
Cicindela specularis Chaudoir, 1865
2exs.


エリザハンミョウ
Cicindela elisae elisae Motschulsky, 1959
1ex.

アオヘリアトキリゴミムシ
Parena latecincta (Bates, 1873)
1ex.


キボシアオゴミムシ
Chlaenius posticalis Motschulsky, 1853
1ex.

ヒメゲンゴロウ
Rhantus pulverosus (Stephens, 1828)
1ex.

マダラチビコメツキ
Aeoloderma agnatum (Candeze, 1873)
1ex.

ノハラボタル
Pyropyga sp.
1ex.

コミズムシ
Sigara substriata Uhler, 1896
1ex.

ナゴヤサナエ
Stylurus nagoyanus (Asahina, 1951)
1ex.


ギンヤンマ
Anax parthenope julius Brauer, 1865
1ex.




2017.08.22

クワカミキリ
Apriona japonica Thomson, 1878
1ex.

ハグロトンボ
Calopteryx atrata Selys, 1853
1ex.

クロイトトンボ
Cercion calamorum calamorum (Ris, 1916)
1ex.






2017.08.27

ヌスビトハギチビタマムシ
Trachys tokyoensis Obenberger, 1940
2exs.

ダンダラチビタマムシ
Trachys variolaris E. Saunders, 1873
1ex.

クワカミキリ
Apriona japonica Thomson, 1878

クヌギシギゾウムシ
Curculio robustus (Roelofs, 1874)
3exs.


カトリヤンマ
Gynacantha japonica Bartenef, 1909
3exs.

クロコノマチョウ
Melanitis phedima oitensis Matsumura, 1919
1ex.


ムラサキシジミ
Narathura japonica (Murray, 1875)
2exs.

ノミバッタ
Xya japonica (de Haan, 1842)
1ex.





2017.09.01

ヒシモンナガタマムシ
Agrilus discalis E. Saunders, 1873
1ex.

ナミガタチビタマムシ
Trachys griseofasciata E. Saunders, 1873
2exs.

ヤノナミガタチビタマムシ
Trachys yanoi Y. Kurosawa, 1959
3exs.

キバラルリクビボソハムシ
Lema concinnipennis Baly, 1865
1ex.

ブタクサハムシ
Ophraella communa LeSage, 1986
1ex.


ギンヤンマ
Anax parthenope julius Brauer, 1865
1ex.

ギンイチモンジセセリ
Leptalina unicolor (Bremer et Grey, 1852)
1ex.

クルマバッタ
Gastrimargus marmoratus (Thunberg, 1815)
1ex.

コロギス
Prosopogryllacris japonica (Matsumura et Shiraki, 1908)
1ex.






2017.09.07

クロカナブン
Rhomborrhina polita Waterhouse, 1875
1ex.

マクガタテントウ
Coccinula crotchi (Lewis, 1879)
3exs.

キンケハラナガツチバチ
Campsomeris prismatica Smith, 1855
1ex.


カワラバッタ
Eusphingonotus japonicus (Saussure, 1888)
2exs.

セグロイナゴ
Eyprepocnemis shirakii Bolivar, 1914
1ex.





2017.09.09

イボバッタ
Trilophidia annulata japonica Saussure, 1888
2exs.

ムラサキツバメ
Narathura bazalus turbata (Butler, [1882])
1ex.
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