ここからが本当の頑張りどころ

2017.09.18

台風が過ぎ去っていい天気。
こんな日にはオオトラカミキリが採れるらしい(時期的にはもう末期らしい)

トゲフタオのついでに…いや厳しいな(汗)


オオトラカミキリも見てみたい虫ではあるのですが…せっかく「台風が過ぎ去った後」という特殊な条件で採集に出られるならそれを活かした採集がしたい…


洪水採集

洪水によって川の上流から流されてきた虫を、漂着物や溜まったゴミを漁ることによって採集する方法です…



河川敷のチビゴミムシは洪水採集でも得られる虫なので、前々からやりたいとは思っていたのですが採集に行ける日と洪水のタイミングが合う事がなくて…

なので今回初挑戦になります。


朝から河川敷へ!!




ハッカハムシ
Chrysolina exanthematica (Wiedemann, 1821)

途中、歩道橋の上を歩いていた虫が気になったので拾ってみると…ハッカハムシでした(汗)
大きくてカッコいいものが多いヨモギハムシ属(クリソリーナ)の一つ。

歩道橋の灯りに飛んできたのが残っていたのでしょう…ラッキーでした。


ここが今日の採集のピークになるとは思わなかった…(笑)



河川敷に着いたらまずは川岸に行ってみましたが…




思いの外何も溜まっていない…
川岸は基本的に急な斜面になっていて、ゴミが溜まる場所がそもそもほとんど無かったのです(汗)
少し枯れ草をかき分けてみたものの、見慣れたゴモクムシやコミズギワゴミムシが数頭出る程度で…




ウスモンコミズギワゴミムシ
Tachyura fuscicauda (Bates, 1873)

久しぶりのコミズギワゴミムシ。チビタマムシよりも小さいこの虫を採集して展足する季節が今年もやってくるんですね…(汗)
(今回はスルー)

場所を変え、去年も何度か来た「若干河原っぽくなってる場所」へ。
まだ草が生い茂っていて目的地に辿り着くのも大変…

トノサマバッタに混ざってツチイナゴが見られるようになった河川敷の草原で、久々に会いたかった虫に会えました。




コカマキリ
Statilia maculata (Thunberg, 1784)

コカマキリは…日本のカマキリの中で私が一番好きなカマキリです。
幼少期は簡単に見つけられたのに、標本をやるようになってからはさっぱりで…5,6年ぶりくらいになります(汗)
通っていた幼稚園の裏にある草原がコカマキリの緑色型の大多産地だったのを思い出します。
あの頃は当たり前のように見つけて捕まえてたけど、今は緑色型とか見つけられる気がしない…(笑)



で、川岸に着きました。

ここならゴミも流されて来ているだろうと、思ったのですが…
思いの外何も無く…少しだけ溜まった落ち葉や枯葉をかき分けてもアシミゾナガゴミムシくらいしか出て来ない。
(一度ニセトックリゴミムシが出て来て、ここで採れるのは少し意外だなーと思ったのですが、これが流されて来たやつだったんでしょうか…)



まだ草が生い茂っていて枯れ草も少ない…厳しい状況でした(汗)
ノイバラやカナムグラで中途半端にリストカットしたみたいな切り傷をたくさん負うハメになった(汗)
暑いけど半袖で来るべきではなかった…




ゴミムシがダメだった時の救済措置として考えていた…ムクノキのスウィーピングをやってみることに。
マルガタチビタマムシが狙いです。

掬ってみるとナガタマが入っていて…




ヒシモンナガタマムシ
Agrilus discalis E. Saunders, 1873

よく見たら掬ったのはエノキの木でした。
ヒシモンナガタマムシは7.8頭まとめて入っていました。
河川敷採集でここまで一気にナガタマムシが網に落ちたのは初めてでした。今のヒシモンナガタマムシはみんな新成虫なのでどこか美しく感じます。
個体数も思いの外多いのかもしれない…



その後は場所を移動。
去年ヒラタキイロチビゴミムシが多数得られた場所まで行ってみることに。



20170920175848238.jpg



こちらは思ったより枯れ草も溜まっていていけそうな気はしたのですが…




左: ムネアカマメゴモクムシ
Stenolophus propinquus Morawitz, 1862

右: オオゴモクムシ
Harpalus capito Morawitz, 1862

この他はアシミゾナガ、ヒメセボシヒラタ程度。
ヒラタキイロチビゴミムシは一頭も出ませんでした…

オオヒラタゴミムシはまだ出てないみたいだし、ヒラタキイロも他のチビゴミムシもまだ出て来ていないのだろう、という結論に至った。

9月でも採れる虫だっていつから錯覚していたんだ…



湿地のチビゴミムシ採集は諦めて…大分やる気がなくなってきた上に時間も限界なので帰路につく。
道沿いのクズを眺めていたらクズノチビタマムシがたくさん見つかりました。




ヌスビトハギチビタマムシほどではないにしても、へたに近づくとすぐ飛んで逃げてしまいます。
そこで、ちょうど首からぶら下げていた吸虫管を使ってみることに。



息を吸った状態のまま吸虫管の口をチビタマムシに近づけていくと…
チビタマムシは動かない

葉っぱにしがみつこうとするみたいです。
ならばそのまま口を葉っぱにつけて…




楽勝だった…(汗)

もしかして材とかひこばえにくるようなナガタマムシにも同じ手が通じるのではないのか…
何故今までこれを試さなかったんだろう(汗)

近くでヌスビトハギチビタマムシのポイントもあるので吸虫管を使ってみたのですがやっぱり楽勝だった(汗)
これは使える。ちゃんと覚えておこう…(笑)

クズノチビタマムシを必要数確保した後は、写真も頑張って撮らせてもらいました。




クズノチビタマムシ
Trachys auricollis E. Saunders, 1873

これが限界…もう少し頑張ってくれないかな(汗)
最高に普通種だけどカッコいいチビタマムシだ…
この場所では探せばいくらでも見つかる状況で、去年までこのチビタマムシを採るのに苦労してたのが嘘みたいに思えました(汗)



その後は何事もなく終了ってことで…

大敗でした(笑)

タマムシで若干ごまかした感じだけどごまかしきれてないぞ…
もっと草が枯れてから来るか、もっと河原が広くてゴミが溜まりやすい河川敷を目指すべきのようです…

情けないことにこれが埼玉への帰省中最後の採集となった(笑)
長野に帰ってからリベンジ…できるかな?(汗)

10月くらいから冬が始まるとか言われたので…もう残された時間は少ないのかも(汗)
やりたいことはたくさんあるんですけどね…

クロケシの自力開拓はもちろんのこと、もう一種のケシタマムシも…キツそうだけど探したい(汗)
後は、長野県はド珍品のチビタマムシが記録されてる県なので…チビタマムシ狙いのスウィーピングを時間が許す限りたくさんやっていきたい。
結局採れなかったヤママユを採りたい。ヤママユ以外の大型蛾もちゃんと採りたい(汗)
後は石起こしで各種ナガゴミムシとチビゴミムシを…

雪が降り始めるまでにどこまでできるのか。

他にも多分めちゃくちゃ遠くまで行かなくても採れるいい虫はいると思う。
コブヤハズカミキリ、ゲンゴロウ、ダイコクコガネ、シナノエンマコガネ…

今年は…手を出せそうにありません(笑)
全然関係ないけど、なんとか約1ヶ月の埼玉滞在期間の間に運転免許を取得することができました。
行動範囲はぐっと広がるけど、採集で使う予定は今の所ない(汗)

来年はどこか遠くに、それこそ離島とかに行けたらいいなとは思うのですが…



夏休みは残り一週間。
大学の文化祭まで残り1ヶ月ちょっと。

それまでにできるだけ採集して多くの虫を展示に回せるように…ここからは本当に頑張らなければなりません。

今年4月から未マウントのまま溜まってしまった900位の虫達と戦う時がやって来たのです…(汗)

乾燥が終わってる虫は何が何でも全員標本箱に収める!
絶対に間に合わせる…!!


【結果】 ※色付きは自己初採集

ヒシモンナガタマムシ
Agrilus discalis E. Saunders, 1873
4exs.

クズノチビタマムシ
Trachys auricollis E. Saunders, 1873
6exs.

ヌスビトハギチビタマムシ
Trachys tokyoensis Obenberger, 1940
1ex.

マルガタゴミムシ
Amara chalcites Dejean, 1828
1ex.

オオゴモクムシ
Harpalus capito Morawitz, 1862
1ex.

ムネアカマメゴモクムシ
Stenolophus propinquus Morawitz, 1862
2exs.

ハッカハムシ
Chrysolina exanthematica (Wiedemann, 1821)
1ex.


コカマキリ
Statilia maculata (Thunberg, 1784)
1ex.
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