夏休みの終わりに


2017.09.22

長野へと帰って来た翌日からは実習で…実習が終わったのがこの日でした。
ちょうど新月の直後でタイミングも良さそうだったので久々に街灯ポイントへ行きました。






クスサン
Caligula japonica japonica (Moore, 1862)

ヤママユが採れたらいいなーと思っていたのですが、いたのはクスサン。
ヤママユより遅めに出現する大型蛾で、ヤママユが手遅れだったことを悟る(汗)
それでも、こういうタイプのヤママユガは初めて見たので嬉しかったです(スレてるのが気になるけど)




左: オニベニシタバ
Catocala dula Bremer, 1861

右: マメキシタバ
Catocala duplicata Butler, 1885

クスサンの他には、久しぶりに採集するカトカラの仲間も。
どちらも既採集種でした。

その他はボロボロのマツノマダラカミキリが採れた程度でした。





2017.09.23

翌日は長野県内で改めてクロケシタマムシを採集するために河川敷へ向かいました。
結構遠いのでしんどかった…




河川敷内は思っていたほどシナダレスズメガヤが見当たらなくて、ほとんどツルヨシ?でした。
ある所も見つけたのですが川の中州とか…(汗)

それ以前に、蛹化の準備なのか至る所で毛虫が湧いていて地面を這ってる状態でした。藪とか林に突っ込んで行く気になれなかった…
枝を伝ってゆっくり降りてくれれば良いのですが、「ボトっ」「ボトっ」と普通に落下してる奴がいるんです…(汗)
駐めてた自転車にも落ちて来ていたし…毒は無いんだろうけど勘弁してほしいです(汗)




ヤナギチビタマムシ
Trachys minuta salicis (Lewis, 1892)

毛虫だらけのヤナギはスウィーピングする気にはならず軽く流し見していたのですが…運良くヤナギチビタマムシの綺麗な新成虫を見つけることができました。

肝心のクロケシタマムシはというと……





シナダレスズメガヤが多く生えている場所を見つけてはスウィーピングをしていたのですが…マクガタテントウすら入らないという酷い状況でした。
思い返せばミヤマアカネも全く見かけなかった気がする。もっと上流に行けってことなのか!?


他にも枯れ草をかき分けたり色々やっていたのですが…これといって何も採れず。
ツルヨシにアイヌテントウがついていたので何となく採ったのですが…これが県準絶だったくらいで(汗)
長野県で準絶って結構ヤバい感じがするな…



その後は一度帰宅し、夜になるまで待ってから再び街灯ポイントへ。








シロホシキシタヨトウ
Triphaenopsis lucilla Butler, 1878


マエキヤガ
Xestia stupenda (Butler, 1878)


時間を遅めにしてみたのですが…この日は前日と比べると蛾が全然少ないように感じました。
そんな中クスサンを発見したのですが…これがかなり高い所にいた(汗)

長竿持って来れば良かった…
リュックの中をあさって軍手を取り出し、投げつけて落とすという作戦でいくことに(汗)

相当な回数失敗しましたが何とか上手くぶつけることができて、クスサンは枯れ葉のようにクルクルと回転しながら落下して来ました。





クスサン
Caligula japonica japonica (Moore, 1862)

今度のクスサンは色もとても綺麗で状態もいい個体でした。
諦めなくて良かった…(汗)

これで満足して帰宅できました。





2017.09.24

連日の採集の最後は谷へ。
スウィーピングで各種チビタマムシを狙うのとダメ元でヤスマツケシを探したい。



以前来た時はオニヤンマ天国だった水辺には、アキアカネだらけになってすっかり秋模様。
オニヤンマとは異なるヤンマも飛んでいました。




ルリボシヤンマ
Aeschna (Aeshna auct.) juncea (Linnaeus, 1758)

オオルリボシかと思ったら初採集のルリボシヤンマでした。
止水域では無いような気がするのだけど、大きめの水たまりの周辺で採れました。
水溜まりの方には多数のオオアメンボとマツモムシが。ゲンゴロウ類は見当たらず。




ミルンヤンマ
Planaeschna milnei (Selys, 1883)

近くを通りかかったヤンマをネットインしたらミルンヤンマ、これも初採集でした。



その後はケヤキやらコナラやらスウィーピングしていくのですが…



ぜんっぜん入らない…

ヤノナミガタすら入ってこない…何故だ(汗)
朝は少し寒かったので上着を着てきたのですが、思いの外気温が上がってしまって上着を脱いでも普通に暑い。ちょっとしんどくなって来た…



201709281601557fe.jpg
涼みに来ました(汗)

ヤスマツケシタマムシのホストであるカンスゲも全く見つからず正直絶望しています…
今回はやるつもりなかったけど、スウィーピングはもうダメそうなので石起こしに走ることに。
毎度毎度逃げみたいな形になってしまってなんか申し訳ない…(何に対して?)



環境とかさっぱり分かんないけど、何となくなんか採れそうな感じはする(汗)
そもそもこの辺りで採れるチビゴミムシを把握してないとかそんなレベルなのですが…構わず掘ってみる。





およそ20分後。

掘ったり石起こしたりする中で白い小さな虫が不意に視界に入ってくる。


ああ、これは…




ガロアムシ!!

ガロアムシはチビゴミムシと同じような場所で地中で生活する昆虫。
(ガロアムシはより地上側なんだろうけど)
それでも地上で見る事はほとんど…普通はこういう採集をしなければ見られない虫の一つです。

ガロアムシが出ると雰囲気的にはチビゴミムシが出て来そうな気がする…!




ガロアムシの一種

幼虫が何頭も出る中で、やや大型の幼虫が一頭出て来たので採集しました。
同定のポイントがイマイチ分からないので保留にしておきます…



さらに掘っていると、小さめのヘビが出てきた…
どことなく見覚えがあったので思い切って軍手のまま掴んでみる。





タカチホヘビ
Achalinus spinalis Peters, 1869

この頭の虹色の輝きは…タカチホヘビ!!
ミミズを食べる基本的に地中性の少し珍しいヘビのようで、あまり大きくならない(これで成体なのか??)
どことなく普通のヘビと違って気が抜けるような顔をしている(笑)

一人暮らしだったら持って帰って飼育を試みたかもしれない(汗)
自分がつい最近までヘビが苦手だったのが嘘みたいに、今回は普通に触れ合ってお別れした…

順調に地中の生き物を引き当てている…結構いい感じかも!?

気づけば掘削作業に何時間も没頭していた…





左: ニッコウヒメナガゴミムシ
Pterostichus polygenus Bates, 1883

右: チビカタキバゴミムシ
Badister nakayamai Morita, 1992

結局、3〜4時間の作業の結果得られたゴミムシは僅か2頭でした(笑)
チビカタキバゴミムシ…カタキバゴミムシの仲間は初採集でした。
ゴミムシ以外はハネカクシも何頭か出ましたがスルーしてしまいました。






改めて自分の掘った後を見てみたけど、全然深く掘れてないよなこれ…(汗)
チビゴミムシまでの道のりは長くなりそう…(汗)

とりあえず本日はここまで。






ミルンヤンマ
Planaeschna milnei (Selys, 1883)

帰り際に、沢を絶えず行ったり来たりしていたミルンヤンマの綺麗な個体を選んで採集。
個体数はかなり多いようです。






採集のモチベーションがゼロになった。
この日は何だか変な気分だった…正直朝からあんまり気乗りしなかったし(汗)
やっぱり今日は来ない方が良かったかもしれない…と思ったほどでした。

改めて考えればそれもそのはずで、

途中から何を採りに来てるのか自分でも分からなくなってた。
目的が不確かなままスウィーピングしても、石起こしてもつまんないのは当たり前な話で…
今回は初めて見る地中の生き物がいたから良かったものの、同じような採集をもう一回やろうとは絶対に思わなかった(汗)

改めてこの辺りで採れるチビゴミムシを調べて、もう少し標高を上げなければならない事、石起こしで採れることが分かったので今度はしっかり狙いに行きます。

やるべき事のイメージが固まってきて…やる気が出て来ました(笑)
なんと単純な人間なのだろうか…

やる事がはっきりして初めてやる気が出てくるものなんですよね…

勉強しなきゃって思いだけが先行しても…


タマムシの方は、今年はもう終わりになってしまうのかな…(汗)
いやまだ、まだ出来る事はあるはず…



【結果】 ※色付きは自己初採集

2017.09.22

マツノマダラカミキリ
Monochamus alternatus Hope, 1842
1ex.

クスサン
Caligula japonica japonica (Moore, 1862)
1ex.


オニベニシタバ
Catocala dula Bremer, 1861
1ex.

マメキシタバ
Catocala duplicata Butler, 1885
1ex.





2017.09.23

ヤナギチビタマムシ
Trachys minuta salicis (Lewis, 1892)
1ex.

アイヌテントウ
Coccinella ainu Lewis, 1896
1ex.

ウスキホシテントウ
Oenopia (Synharmonia) hirayamai (Yuasa, 1963)
1ex.

ヨモギハムシ
Chrysolina aurichalcea (Mannerheim, 1825)
1ex.

ホシホウジャク
Macroglossum pyrrhosticta Butler, 1875
1ex.


クスサン
Caligula japonica japonica (Moore, 1862)
1ex.

マエキヤガ
Xestia stupenda (Butler, 1878)
1ex.

シロホシキシタヨトウ
Triphaenopsis lucilla Butler, 1878
1ex.





2017.09.24

ニッコウヒメナガゴミムシ
Pterostichus polygenus Bates, 1883
1ex.

チビカタキバゴミムシ
Badister nakayamai Morita, 1992
1ex.


ニセケゴモクムシ
Harpalus pseudophonoides Schauberger, 1930
1ex.

ミルンヤンマ
Planaeschna milnei (Selys, 1883)
2exs.

ルリボシヤンマ
Aeschna (Aeshna auct.) juncea (Linnaeus, 1758)
1ex.

キマダラオオナミシャク
Gandaritis fixseni (Bremer, 1864)
1ex.

未同定ガロアムシ
1ex.
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