いつもの河川敷ではない


2018.02.14


祖父が都内の山に登ると言うので、便乗して私も連れて行ってもらいました。
駅で別れた後、私は一人で適当な山に入り採集を行いました。

これといってやれる事が思いつかなかったのでとりあえずモミのある場所へ適当に行ってみたのですが、相当な数の落ち枝をチェックしても見つかるそれらしい脱出孔は僅か数個…ここでトゲフタオを狙うのは私には絶望的な難易度のように感じました。

数年前にようやく某山で記録されたトゲフタオですが…今まで見つからなかったのも納得できる感じでした。埼玉の方がまだ可能性ありそう(汗)

トゲフタオを諦めた後は材採集とかもやってみましたが正直これには期待していません…





2017.02.15

そんな感じでほとんど無駄回みたいになってしまった日の翌日。
午後から時間が出来たので、また河川敷へ行くことにしました。

今回も前回同様、初めて訪れる場所での採集を行いました。
前回とは全く逆の方向へ自転車を走らせ…




目的地付近に着いたのは…14時過ぎ。
特別狙う虫がいるわけでもなく、そんなにやる事もなさそうなので時間的にはこれくらいが丁度いいかな…と。

湿地を目指しつつ、目につく材を割っていきます。




キベリゴモクムシ
Anoplogenius cyanescens (Hope, 1845)

材割りで最初に出てきたのはキベリゴモクムシでした。
別に珍しくは無いと思うのですが、そんなにたくさん見る虫でも無いような気がします。


ボロボロの立ち枯れも多くあるのですが、どれもかなり乾燥していて崩してもゴキブリばかり出てきます…(汗)
たまにタマムシの死骸とか出てきて、なんか萎える…




根返りもありました。
これも乾燥していて…マイマイカブリが出ればいい方だろうと思いましたが、違った(汗)






カントウアオオサムシ
Carabus (Ohomopterus) insulicola kantoensis Ishikawa et Ujiie, 2000

アオオサしか出なかった…(汗)

場所は変わってもマイマイカブリの謎の難易度の高さは変わらないらしい…
前回も今回も出そうな材はいくつも調べているのですが…さっぱりです。




これは採れるかな…?(本日数回目)
と思った枯れ木。

剥がれかかった部分を剥がしてみると、謎の「いけそうな感じ」とともに一頭の虫が転がり落ちてきました。




ヒメマイマイカブリ
Carabus (Damaster) blaptoides oxuroides (Schaum, 1862)

今回は運良く1頭だけ採れました。
普通な色の個体なのですが、長野のミヤママイマイカブリはひどく地味な色ばかりだったので、この個体でもとても綺麗に思えてしまいます(汗)

ここ、実は普段行っている川とは別の川になっているので別の河川敷ラベルのヒメマイマイカブリになるのです。
無事に採れてくれたので、後はゴミムシ探しに専念します。




あまり大きくは無いですが、この材からは多数のゴミムシが出てきました。




上: キイロチビゴモクムシ
Acupalpus inornatus Bates, 1873

左下: コブマルエンマコガネ
Onthophagus atripennis atripennis Waterhouse, 1875

右下: オオホソクビゴミムシ
Brachinus scotomedes Redtenbacher, 1868

真っ先に出てきたのはキイロチビゴモクムシでした。
他にもミドリマメゴモクムシやキベリゴモクムシも出てきました。
どれもあんまり材から出るイメージは無かった…

コブマルエンマコガネは年末の河川敷採集で♀を材から出しているのでこれで材から1ペアが揃いました(笑)
河川敷でもタヌキやウサギなどの獣やそれらしき糞もちょくちょく見かけるので、糞虫もちゃんと探せば色々採れそうなのですが…未だに糞からは採ったことがありません。

オオホソクビゴミムシは普通種なのですが長野の方ではまだ出会っていません。
安曇野市のRDBでは準絶になってたりするので私の採集している辺りでも割と少ない虫なのかもしれません。


この他にもアシミゾナガやコガシラナガ、もちろんアオゴミムシもたくさん出てきます。
そんな中で、見覚えのある形のゴミムシが出てきました。




オサシデムシモドキを思い出させるようなこんな形のゴミムシと言えば…(汗)








ヒラタマルゴミムシ
Cosmodiscus platynotus (Bates, 1873)

稀種(らしい)、ヒラタマルゴミムシがまたしても採れてしまいました。
前回採集した場所(→採集記)からは距離的にも物理的にも離れているので、広範囲に点々といる感じなのかもしれません(汗)




周囲を見渡すと、すぐ真後ろには確かに笹の群落がありました。

笹とか何も考えずに割ってたけど…今回は運が良かったですね。



20180216201446213.jpeg
日が暮れてきたので湿地へ急ぎます。
まともな環境写真がこれくらいしか無いのですが、この辺りはよく行く場所から距離的には自転車で15分位しか離れていない(と思う)のですが、いつもの河川敷は随分と雰囲気が違っているような気がします。

いつもの河川敷は樹木のほとんどない薮か森林か、両極端な場所が多いのですがこちらはまあまあ大きい木がまばらに生えたような環境も多いです。
多分見られるゴミムシが違うのもこういう所が関係しているのかなと思いました。

発達した林が無いからなのでしょうか、この辺りではヨツボシゴミムシが全く出てきません。
ヨツボシゴミムシの生息環境って(タダ)ヨツボシは湿地近くの森林が中心、それ以外は基本湿地が中心みたいなイメージあります(適当)

タダヨツボシ以外のヨツボシゴミムシに全く出会えないのは、林の中で材割りばかりしているからなのかなぁ…って思っています。それか絶望的なまでに縁がないか…



その後は目的の湿地へ到着。



思ってたのと違う(汗)

もうちょっと小さな流れみたいな感じだと思ってた(汗)
周囲の材割りでも大したゴミムシは出ず、崖を掘ったりもしましたがスジアオと数頭のアオゴミムシが出たのみ…




ちょっと乾燥しすぎかなと思いましたが、枯れ草を起こしてみるとタンゴヒラタゴミムシが採れました。
これは埼玉県内で採集したのは初めてだったはず。




初採集ではないにせよ、とりあえず近場では見慣れないゴミムシがひとつ採れたから良しとしようという事で本日の採集は終了です。
異なる河川敷ラベルのヒメマイマイカブリもヒラタマルも採れたし満足です。



後は…この辺りで記録されているという例の虫を探しに、来年の夏あたりにまた来れればいいかなと思います。
夜間採集は苦手だけど、こればっかりはやらざるを得ない。
ほんと何年かかってんだってレベルだし…いい加減決着をつけなければならない。

開発で消えてる可能性も高いので、もうちょっと下見した方がいいかもしれない(汗)
また時間があれば。



【結果】 ※色付きは自己初採集

ヒメマイマイカブリ
Carabus (Damaster) blaptoides oxuroides (Schaum, 1862)
1ex.

カントウアオオサムシ
Carabus (Ohomopterus) insulicola kantoensis Ishikawa et Ujiie, 2000
1ex.

ヒラタマルゴミムシ
Cosmodiscus platynotus (Bates, 1873)
1ex.

タンゴヒラタゴミムシ
Anchodemus leucopus (Bates, 1873)
1ex.

キイロチビゴモクムシ
Acupalpus inornatus Bates, 1873
1ex.

キベリゴモクムシ
Anoplogenius cyanescens (Hope, 1845)
2exs.

オオホソクビゴミムシ
Brachinus scotomedes Redtenbacher, 1868
1ex.

コブマルエンマコガネ
Onthophagus atripennis atripennis Waterhouse, 1875
1ex.

キボシテントウダマシ
Mycetina amabilis Gorham, 1873
1ex.
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント