奈良 帰省採集2018春_4〜5日目: 雨が降り出す前に


2018.03.05

今日は南部の父親の実家(祖母の家)から北部の実家(父の家)に戻る日です。
父親は朝から仕事のため車で職場に向かいます。

当初の予定では私は夕方、バスで途中まで行って仕事終わりの父親に拾ってもらって北部の実家に帰るはずだったのですが…
個人的にかなり気になる環境があったので、 父親について行って朝から採集することにしました(笑)


この辺りの説明がどうも上手くできてる気がしない…スルーしてください(汗)

本題はここから。


父親の職場の近くにあるものとは… 河川敷です。

今までの何回かの帰省ではどうしても狙うチャンスが作れなかった ホンマイマイカブリに挑むチャンスが今回ついにやってきたのです。
この機会を無駄にするわけにはいかない…のだけど、

この日は一日雨の予報(汗)

最悪の場合雨天強行も考えなければいけない…



父親の職場付近まで来た所で降ろしてもらい、7時頃から採集スタートです。
奇跡的にまだ雨は降っていないのですが、雨雲レーダーを確認すると雨を気にせず動けるのは2時間程度が限界だろうと思われました。

ならば2時間で決着をつければいい…(笑)
などとナメた事を考えていましたが…天気を見ながら直前までここで採集するか、電車で別の場所に移動すべきかとか色々考えていたので今回は事前の情報収集がほとんど行えていません(汗)

その場でGoogle Mapsとにらめっこしながら…進む方向を決める。
時間的に行けるポイントは一つだけ。


覚悟を決めて目的地へ向かいます。



20180309215350c7d.jpeg
今回のポイントはこんな所…というと若干語弊がある(汗)
竹や笹がやたらと多いですが…樹木も一応あります。


ある場所には巨大なエノキの枯れ木があり、切られた材や折れた枝が周りに散らばっていました。
タマムシの脱出孔も多数見つかりました。夏来たら楽しそう。




材そのものはマイマイカブリが入るような状態ではなかったのですが、タマムシより小さめな怪しい脱出孔もいくつかあり、気になったので少し割ってみることにしました。

樹皮を剥がしてみると、中から黒く光る虫が出てきました。




チビクワガタ
Figulus binodulus Waterhouse, 1873

「チビクワじゃん!!」

確か関東では見られない虫だった気がする…
チビクワガタ自体は過去に一度だけ見た事がある虫です。
奈良に住んでた頃、北部の実家付近の空き地でボロボロの木の杭から出てきた個体でした…
めちゃくちゃ久しぶりです(笑)




この後も材を割っていくと次々と現れました。
本来の生息環境はこんな感じなんですね(笑)
コカブトも一頭出てきたのでこれも採集し、時間も無いのである程度の所で切り上げました。


エノキ材を後にして歩き出してから数分後… これはいけると確信できるようなとんでもない倒木がありました(笑)
もはや写真載せただけで場所特定されんじゃないかと謎の不安に駆られてしまうほど素晴らしい倒木でした。

浮き上がった朽木の一部を手で取り外してみると、中から現れたのは…








マイマイカブリ
Carabus (Damaster) blaptoides blaptoides Kollar, 1836

「よしっ!!採れた!!」

中のフレークを掻き出すと合計5頭のマイマイカブリが出てきました。
やっぱりホンマイマイカブリは今まで見てきたマイマイカブリとは明らかに雰囲気が異なっていて感動しました…
色が違うのもいいですが、形に明らかに違いが現れているのを見ると異なる亜種である事を実感できます。

一気に5頭も出してくれたこの神倒木をこれ以上崩すのは何だか躊躇われたので…出来るだけ元のように戻してそれ以上は手を付けないことにしました。

5頭も採れれば気持ち的にも大分余裕があるので…最悪この後何も採れなくても大丈夫(汗)
この時点で時刻は8時を回った所でした。 本当に雨が降り出す前に決着をつける事が出来ました。





その後…ヤナギだったかコナラだったかの枯れ木の浮き上がった樹皮の下からさらに2頭のマイマイカブリを追加する事ができました。

時刻は8:30頃。この辺りから小雨が降り始めました。
マイマイカブリはもう十分なので切り上げて戻ろう、と来た道… 藪を掻き分けて引き返していた時の事でした。




竹藪の中にケヤキの木が一本立っているのが目に付きました。
(最初から結構樹皮が剥がれていたような気がする…)

付近ではすでにノイバラが葉を出していて…頭の中に浮かんだ一種のタマムシの名前がありました。
ここ一応関西だし…もしかしたらいるんじゃね?(笑)

小さな期待を抱きながらケヤキの樹皮をめくっていきますが…ヤノナミガタチビタマムシさえ全く出てこない状況でした。この辺りでは少ないのかな??
例のタマムシが現れるシチュエーションを妄想しながら樹皮をめくっていた時、めくった樹皮の下から ちょうどそんな感じの虫が現れました。




そうそう、ちょうどこんな感じの……んん!!??

持っていた折りたたみ傘を放り投げ、空いた左手を虫の下に当てがう。
そのままの状態を維持しつつ右手でそばにあるリュックの中からカメラを取り出す…

「はは…幻覚でも見てるんだろう……」


カメラのモニターを見て確信する。

「これは…マジだ。」









ルイスヒラタチビタマムシ
Habroloma (Parahabroloma) lewisii (E. Saunders, 1873)

「マ ジ か」

夢が急に現実になってしまった…変な感覚に襲われてなかなか理解できなかった(汗)
ルイスヒラタチビタマムシは大図鑑では★★★★(少ない)とされている種。ハビロキンヘリとかアカヘリミドリも含まれるレベル4は本当に珍品の領域。
ルイスヒラタに関しては九州の方では割といるみたいなイメージもあるけど、 奈良ってどうなんだ!?(汗)

何にせよ…自己初★★★★及び2018年の初採集タマムシ一種目がルイスヒラタチビタマムシとなりました。なんて贅沢な話だ…(汗)

しかし本当にケヤキの樹皮の下で越冬してるんだな…都市伝説だと思ってた(笑)


この後も雨の中、樹皮めくりをしばらく続けましたが…追加が得られる訳もなく終了です。



20180309205926631.jpeg
結局採集に回せたのは2時間と少しでしたが… 私的には十分過ぎるほどの成果でした(汗)
この後は電車に乗って北部の実家へ戻りました。





2018.03.06

奈良滞在最終日。
午前中だけは採集できるということで…近くの山まで連れて行ってもらいました。
「この辺りまで行けばオオムツボシが採れる」という場所は大体分かっているのですが、時間的な問題でそこまでは足が伸ばせません…




近場の山でも一応クヌギはあるのですが…コナラの方が圧倒的に多かったです(汗)




ソヨゴはかなりたくさんあって、落ちてる材はどれも穴だらけでした。
ほんと、どこの山でもいるんだな…(汗)
(今回は出せませんでした)




オオムツボシ的な大きさの脱出孔がいくつか開いている立ち枯れも見つけたのですが、これコナラだよな…?
若い木とか切られた材とかだと、クヌギとコナラの区別がしっかりできませんでした(話にならない)




キマダラミヤマカミキリ
Aeolesthes (Pseudaeolesthes) chrysothrix chrysothorix (Bates, 1873)

結局この日採集したのは、クヌギ?の材から出たキマダラミヤマカミキリとクロヒラタケシキスイのみでした。
昼頃には切り上げて家に戻ります。

そして…夕方の新幹線で埼玉へと帰り、今回の奈良帰省は終了です。






マイマイカブリ。
一応、今回の帰省採集における主目標はこのマイマイカブリだったのですが、ついでみたいな感じで採れてしまったルイスヒラタチビに全部心を持っていかれました(笑)

ホンマイマイカブリは黒く…ムクロの発達具合が半端じゃない。
そして何より大きい。



ヒメマイマイカブリとかと比べると細身な印象を受けるので採集してる時はあんまり大きく見えなかったのですが、今回の最大個体は50mmに達していそうな大きさでした。


そんなわけで今回の奈良帰省採集では無事にホンマイマイカブリも採集でき、それ以外にもルイスヒラタを始め様々な虫に出会うことができました。
去年と比べたら採集面がかなり充実した帰省になりました。
色んな場所に連れて行ってくれた父親に感謝です。

今年の夏も帰れるか分かんないけど、もっと虫的に楽しい時期に帰れたらいいなあ…(帰省とは)


【結果】 ※色付きは自己初採集

ルイスヒラタチビタマムシ
Habroloma (Parahabroloma) lewisii (E. Saunders, 1873)
1ex.

マイマイカブリ
Carabus (Damaster) blaptoides blaptoides Kollar, 1836
7exs.


チビクワガタ
Figulus binodulus Waterhouse, 1873
19exs.

キマダラミヤマカミキリ
Aeolesthes (Pseudaeolesthes) chrysothrix chrysothorix (Bates, 1873)
1ex.

コカブトムシ
Eophileurus chinensis chinensis (Faldermann, 1835)
1ex.

クロツツマグソコガネ
Saprosites japonicus Waterhouse, 1875
1ex.

クロヒラタケシキスイ
Ipidia variolosa Reitter, 1879
1ex.
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