誕生日にタマムシが採りたい


2018.03.18_04:43 a.m.

アラームが鳴る3分前に目が覚めた。今日はやる気がある。
今日は3月18日…一年に一度やってくる特別な日。



誕生日に自分の好きな虫を採りたい。

標本を作っている人ならきっと誰もがやりたくなる(であろう)誕生日ラベルというものがあります。
誕生日に自分の好きな生き物を採集し、標本のラベルに採集日…つまり自分の誕生日を刻むというものです。
何気ない虫でもちょっと特別に思えるものです。

私の場合はタマムシを狙う事になるわけですが…3月18日というクソ微妙な時期に採集できるタマムシは限られる(汗)

2016年の3月18日は奇跡的にムネアカナガタマムシの羽脱と重なってタマムシを得ることができましたが、2017年は何を血迷ったのか近場でフチグロトゲエダシャク探しに行って爆死してました(笑)
今年はもうちょっと真面目にタマムシを探そうと、ずっと前から考えていたのです。


選択肢は大体以下のようになります。



・トゲフタオやチビタマムシなどを樹皮めくりで狙う。
・アオマダラやコガネナガなどを材割りで狙う。
・材採集して3月18日に羽脱させる。
・南の島へ遠征。



そして…

・ウバタマやクロチビなど…既に活動を開始しているタマムシを狙う。


今回はこれです。

スミレにつくという…クロチビタマムシを探しに行ってきました。
クロチビタマムシはこの時期でも活動を開始しているごく僅かなタマムシの一つです。
一応県内でも採れるみたいなので、大体この辺りならタチツボスミレも多いかなあと思った所に向かいました。






201803190154212a4.jpeg
電車で目的地の駅に到着したのは7時過ぎ頃。
そこから山の方へ向かって歩いていきます。




私的なイメージ、というか経験的にはタチツボスミレがよく生えているのはこういった林道的な所で…




道路脇とか、





斜面なんかによく生えています…生えていました。




これがタチツボスミレ…のはずです。




クロチビかどうかは分かりませんが、食痕らしきものも見つかりました。




これなんかまさしくそうだと思うんだけど…
まだ朝早すぎて動いていないと思われるので、タチツボスミレがまとまって生えているポイントをいくつか記憶しておいて、先へ進んで行きます。




ナミガタチビタマムシ
Trachys griseofasciata E. Saunders, 1873

途中、ケヤキの木があったので樹皮めくりでナミガタチビタマムシを採集。(ヤノかと思ったらナミだった…)
これで誕生日ラベルのタマムシをとりあえず確保できました(汗)
さすがに、これだけでは終われない…

気温が上がって来たら本格的にタチツボスミレのルッキングを開始。
クロチビタマムシは地面スレスレのタチツボスミレで活動するためスウィーピングのように網を使う採集方法がほとんど通用しません(汗)
葉裏にいることも多いようなので、しゃがみこんだり伏せたりしながら…スミレや周囲の林床、地面をルッキングしていきます。

ダメ元でスウィーピングするとマダニが入ってくることが多くて、あまり思い切って林床に伏せて探すことができなかった…(汗)


スミレのルッキングの他にはアラカシやアカガシのスウィーピングも行いました。
シロジュウシホシテントウがちょくちょく入ってきます。
桜の木のとなりに生えていたアラカシからはセモンジンガサハムシも入りました。

タチツボスミレのルッキングもしつつ道沿いのカシ類をひたすら掬っていたら密かに期待していた虫が入ってくれました。




ハイイロヒラタチビタマムシ
Habroloma (Parahabroloma) griseonigrum (E. Saunders, 1873)

誕生日ラベルのタマムシ…2種目はハイイロヒラタチビタマムシでした。
この採集の前日に知ったばかりだったのですが、ハイイロヒラタチビタマムシはかなり早い時期から活動を開始するタマムシの一つだったようです。
初めて採った日は2014年の4月1日…今覚えば確かに早かったです。




こんな小さなアカガシから入ってくれました。
何気にタマムシネットでネットインした最初のタマムシになりました(笑)

ハイイロヒラタチビタマムシに関しては2014年に2頭採集していますが、どちらもテキトーにスウィーピングしていたらたまたま入ったようなものなので、今回みたいに樹種を意識してスウィーピングで狙って採れたのは初めてだったので嬉しかったです。そもそもかなり久しぶりだったし(笑)

スウィーピングとかやってると、葉を揺すった際に黄色い粉が舞い上がるのが見えます…花粉です(汗)

この間ちゃんと処方してもらった薬を飲み始めてからは花粉症の症状に悩まされる事はほぼ無かったのですが…大量に浴びにいってしまったのは流石にダメだったようで花粉症復活、薬の効果も全く感じられないレベルで苦しめられています(汗)
(今も仰向けになりながらこれを書いています)




アカタテハ
Vanessa indica (Herbst, 1794)

地味に嬉しかったのがアカタテハ
花壇などがある民家の近くでたまたま見つけました。
2013年あたりから標本作りを始めましたが、住宅地で採集をあまりやらないからなのか…アカタテハだけは何故か全く出会えなくて未だに標本を持っていませんでした。



その後もタチツボスミレのルッキングを行いましたが…

クロチビタマムシを見つけることはできなかった。

マダニが多くてルッキングに思い切りが足りなかったとかそういう言い訳も出来るけど…そもそも場所選びも良くなかった気がする。
日当たりとか全然考えてなかったし…

山の方の道だとどうしても日当たりのいい場所が限られるので、探すにはあんまり向いてないような気もする(汗)
とはいえ川沿いとか住宅地とか山から少し離れた、開けた場所を歩いてみてもタチツボスミレらしいものはほとんど見つからず、別の種類のスミレばかり。




こっちのスミレ(マンジュリカ)にもクロチビタマムシはつくようで、それっぽい食痕も見当たるのですが…
やっぱりまだまだ探し方というか注意して見るべき環境が掴めていない感じがしてなりません…

そもそもクロチビタマムシの時期自体今がベストなわけではないですし、秋頃にでも長野で(いるのかは分かりませんが)また探せたらいいなと思います。
とりあえず今日は誕生日ラベルのタマムシ、特にハイイロヒラタチビタマムシが採れたから良し!と思う事にしました(笑)

この流れ…4年前と全く同じような気が(笑)



全然成長は見られませんが…こんなんでも私は20歳になりました。
実感が全くわきませんがもう10代ではなくなってしまったんですね…

10代の自分、数年前の自分は信じられないでしょうが…
20歳になった私は、もうどうしようもないほどに昆虫採集にのめり込んでいっています…(笑)

16歳…高1の時に開始し、年数の経過と共にだんだん雑になっているこの採集記ブログ(笑)
私にとってはもう2014年の自分がまぶしく…というか痛々しく(今も大概だろうが)見えてしまいます。

あの頃の若々しさというか…ガキ臭さが少しずつ抜け始めて、どこかで限界が来るんじゃないかと度々思ってしまうのはやっぱり私が大人になったから…?何言ってんだか(笑)


採集記に直接的な表現を書くのは何となく恥ずかしくて、だんだん消えていくかも知れませんが…20代になっても変わらずに純粋に昆虫採集を楽しむ心を持ち続けていたいと、思っています。

【結果】 ※色付きは自己初採集

ナミガタチビタマムシ
Trachys griseofasciata E. Saunders, 1873
1ex.

ハイイロヒラタチビタマムシ
Habroloma (Parahabroloma) griseonigrum (E. Saunders, 1873)
1ex.

シロジュウシホシテントウ
Calvia (Anisocadvia) quatuordecimguttata (Linnaeus, 1758)
1ex.

セモンジンガサハムシ
Cassida versicolor (Boheman, 1855)
1ex.

テングチョウ
Libythea celtis celtoides Fruhstorfer, [1909]
1ex.

アカタテハ
Vanessa indica (Herbst, 1794)
1ex.

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