野焼き後だからこそ!!


2018.03.20_04:43 a.m.

ちょっとキツイな…今日一日持つだろうか(汗)
なんとなく不安に包まれながら、目を覚ましました。

今回は春休みの埼玉帰省におけるラスト採集、毎年恒例の野焼き後採集です。
去年の野焼き後採集では無事にオオヨツボシゴミムシと決着をつけることができたので…今回の目標はクビナガヨツボシゴミムシ、セアカオサムシ辺りになります(汗)

なにかしら未採集のゴミムシを採れればいいかな…という気持ちです。
そしてもう一つどうしてもやりたい事ができてしまったので、それをやるために。



7時ごろには栃木県某所に到着し、そこから歩いていきます。
今回の装備は長靴+ヤッケズボン+薄っぺらい安物のレインウェア。
長野の山や河川敷での採集を重ねるうちに辿り着いた完全武装(笑)というやつです。
ここまでやれば雨はもちろん泥や煤の汚れも一切気にならず、引っ付き虫もつかないのでどんな藪にでも突っ込んでいける(と思い込んでいる)

この日以外に予定を空けていた日が無くて、弱めの雨の中での採集になってしまいましたが…気温も上がらず煤とかも気にならなくて結果的にかなり快適でした(笑)

私は毎年異なるルートを選んで採集しているので「今年は○○」と感じる事が少ないのですが…

はっきり分かることがある…




今年は全然焼けてない(汗)

野焼きが行われたのは3/17で、今年は前日に雨が降ってしまった影響で例年より焼け残りが多くなってしまったようです。例年より石の下に逃げ込むゴミムシが少なくなって…ハズレ年なのでは?などと騒がれていましたが…一応オオヨツボシやセアカオサムシも採集されているようです。

スタート地点からしばらく、歩きやすい道沿いの石はほとんど起こされた後でした。
起こされていない石を求めて焼けた葦原に適当に突っ込んで行くのですが…

焼けた葦原はだんだん狭くなっていき…進みたい方向に進めない(汗)
いつのまにか行き止まりに行き当たってしまい、戻らざるを得なくなります。
焼けてない葦原に無理やり突っ込んでいき、足が引っかかって体が半分ほど宙に浮いた状態になる(笑)

このみっともない体勢も、もはや毎年恒例になりつつある(笑)
まったく石は見つからないし、行き止まりに当たった影響で時間も大分無駄にしてしまった (結局全力で藪漕ぎしまくって道に脱出した)


たったこれだけのことで開始から2時間ほど経ちましたが…もう既に嫌になり始めているのでここで一旦、野焼きの影響を受けていない林に入っていくことに。
今回はアカガネオサムシとヒメマイマイカブリを数頭確保しておきたかったので、それをサクッと採集しに…






アカガネオサムシ
Carabus granulatus telluris Bates, 1882

材割りしてたら意外とあっけなく出てきました(汗)
この個体は割った材の下に潜っていたようです。




その後もちょくちょく追加個体を得ることが出来ました。
アカガネオサムシは初採集の時(→採集記)と比べて今回は拍子抜けするくらい簡単に多くの個体を見つけることができて…改めてこの場所が多産地だというのを理解しました。
やっぱり長野とは全然違う(笑)




材を割ってもやはり出てくるのですが…ここでは丸太的な材を起こすと下で越冬している個体が見つかることがかなり多かったです。
ある程度採集した後はスルーしました…(汗)



材を求めて林の中を歩いていると…ついに見つけました。
今回の野焼き後採集に来ると決めた理由がここにある…




「いやあ……これは素晴らしい」

そこにあるのは、ゴミ溜まり。
洪水の影響で流されて来た植物の破片やペットボトルなどの軽いものが一箇所にまとまって積もっています。
この場所のゴミ溜まりは埼玉の河川敷で見つかるようなそれとは 明らかに規模が違う(汗)

埼玉の河川敷ですらあんなに面白いようにゴミムシが見つかったんだ…ここで同じように枯れ草を起こせば、その下はとんでもない事になっているに違いない。


そうです、今日は石起こしではなく…

枯れ草起こしがやりたかったのです。




一旦石起こしの事は忘れて…積もった枯れ草を起こしていきます。
今回の目標であるクビナガヨツボシやセアカオサムシはこんな方法では期待できそうにないけど、それでもこのゴミ溜まりをスルーしようという気にはなれなかった(笑)




フタモンクビナガゴミムシ
Archicolliuris bimaculata nipponica Habu, 1963

積もった枯れ草の下から出て来たゴミムシはフタモンクビナガゴミムシでした。
個体数はめちゃくちゃ多くて…このポイントの最優占種と思われました。
アオヘリホソやアシミゾナガなど、枯れ草起こしの常連さんはここでもやはり多かったです。
マルガタやキンナガ、タンゴヒラタ、コガシラナガ、アシミゾナガもとても多かったです。
コガシラナガは交尾中の個体が出てきたり、活動しているのが分かる一方で…キンナガやマルガタゴミムシの一部の個体は枯れ草の下に縦穴を掘り、そこに頭を上にして入っていました。

つまり、枯れ草の下では越冬中のゴミムシと活動中のゴミムシの両方が見られるようです。



ヨツボシテントウダマシ
Ancylopus pictus asiaticus Strohecker, 1972

埼玉でもたくさん出てくるヨツボシテントウダマシはここでも多いのですが…この時は何となく違和感を感じてしまいました。





右がいつもヨツボシテントウダマシだと思っていたものです。
左の個体は前胸背も違うし色も赤っぽかったので「これがベニヨツ!?」とか思っていたのですが…単なる雌雄の差だったみたいです。(左が♂、右が♀)

今までも何度も見かけていたはずなのに何故気がつかなかったのか…(笑)




もっと、ゴミムシがわらわら出てくる様子が伝わる写真が撮りたかったのですが…やっぱりすぐに隠れてしまって上手くいきませんでした(汗)




クロモンヒラナガゴミムシ
Hexagonia insignis (Bates, 1883)

クロモンヒラナガゴミムシもちょくちょく出てきます。
アカガネオサムシもそうだけど、クロモンヒラナガも…本来なら「当地らしい虫に今年も出会えました」となる所なのですが、今年はどちらも別の場所で幸運にも出会えてしまっているので新鮮味が無くて何故かちょっと損した気分です(汗)




オオニジュウヤホシテントウ
Epilachna vigintioctomaculata Motschulsky, 1857

幼虫・成虫がともにナス科などの作物の葉を食い荒らすため、害虫として「テントウムシダマシ」とまで呼ばれている…何だかちょっと気の毒なテントウムシ。
ジャガイモとかの葉っぱに付くような虫なので、畑の近くなどで採集していないとほとんど出会う事がなくて個人的にあまり縁がない虫の一つで、標本始めてからは初採集になります。
(昔、奈良に住んでた頃は隣の家で大量発生していましたが…)

地の色は薄いオレンジ。斑点が多いものの地味なテントウムシだと思っていましたが、よく見ると金属光沢があって…




落ちていた翅は裏面が金色に輝いていました。
こんなに綺麗な虫だとは知らなかった…





マメゴモクムシ
Stenolophus fulvicornis Bates, 1873

ごく一部の方にしか伝わらないかもしれませんが…この虫は野焼き後採集で出ると一番ドキッさせられるゴミムシな気がします(汗)
トネガワナガゴミムシという、出会えたらかなりラッキーなナガゴミムシに非常によく似ているのです…

マメゴモクムシも何気に初採集種だった(笑)




ヨツボシツヤナガゴミムシ
Abacetus tanakai Straneo, 1961

ヨツボシツヤナガゴミムシもかなり個体数が多いように感じました。
周囲の材の下からもよく出てきたので、本種の本来の生息環境はおそらくこういう所なんでしょうね…
全部毒瓶にそのまま投入して酢酸エチル(除光液)で〆たら大分変色してしまった…これは亜硫酸を使うべき虫でしたね。




カジムラヒメナガゴミムシ
Pterostichus kajimurai Habu et Tanaka, 1957

カジムラヒメナガゴミムシもポツポツと出てきました。
これも埼玉で奇跡的に採れてしまった虫の一つ…(汗)
ヒロムネナガゴミムシも今回採れたので…ゴミ溜まりの枯れ草起こしは湿地に住むナガゴミムシとは基本的に相性がいいのかもしれません。

トネガワナガが採れるのも時間の問題では?と思ったけど…さすがに出なかった(汗)
去年の自分は本当に運が良かったんでしょうね…




クビナガゴモクムシ
Oxycentrus argutoroides (Bates, 1873)

初採集のゴミムシもまだ出ました。
ぱっと見た感じは完全にナガゴミムシなのですが…よく見ると頭部や脚がゴモクムシしています(?)



その後もひたすら枯れ草を起こし続け…同座標に収まりきる範囲内を粗方調べ、色々なゴミムシも得られたのでそろそろ切り上げようかと思ったのですが…

枯れ草の奥の方で動くオレンジ色の4つの紋が突然視界に入ってきました。


瞬時に気がついた。


それは、私がよく知っているヨツボシゴミムシの模様ではないと_____






枯れ草の間から頭が見えて確信する。




雨の降る中、ドロドロになった軍手でしっかり掴もうと頑張ったため、虫も泥だらけで分かりにくくなってしまいましたが…これが今日の一番の目標種でした。




クビナガヨツボシゴミムシ
Tinoderus singularis (Bates, 1873)

「石起こしなんかやってる場合じゃねえな…(笑)」

今まで全く縁がなかったクビナガヨツボシゴミムシは、なんとゴミ溜まりの枯れ草の下から採れてしまった(汗)
これは奇跡だ…
追加を期待してもう少し調べてみましたが…チビアオゴミムシが一頭採れただけでした。


とりあえず目標の一つ、クビナガヨツボシは採れた。
セアカは枯れ草の下からはさすがに出ないと思うので やっぱり石を起こしに行くしかない。

この後の石起こしで何も採れなかったとしても充分なくらいに、このポイントの枯れ草起こしでゴミムシが採れたので気持ち的に大分余裕が出てきました。

あとはセアカオサムシさえ採れれば…




しかし、林の中には良さげなゴミ溜まりと材が延々と続いていて…なかなか前に進めなかった(笑)




オオナガゴミムシ
Pterostichus fortis Morawitz, 1862

材を割っているとオオナガゴミムシが出ました。
最初はオオクロナガゴミムシだと思った(汗)
オオクロナガゴミムシは2014年に採集したきり再会できていません…




ルリヒラタゴミムシ
Dicranoncus femoralis Chaudoir, 1850

個人的に好きなゴミムシの一つ。
この個体は地面に半分埋まった材から出てきました。
(先程の枯れ草起こしでも一頭採れました)





チャバネクビアカツヤゴモクムシ
Trichotichnus kantoonus Habu, 1961

材の中から出てきたこの虫はチャバネクビアカツヤゴモクムシ。初採集です。
テネラルみたいな黄褐色というよりはしっかりと色づいたオレンジ色という印象を受ける、とても美しいゴミムシです。

去年までの採集記やTwitterで見た覚えがなくて最近まで存在すら知らなかった(汗)
このゴミムシは今年になって急に現れた感じがします…(復活した、という表現の方が正しいのでしょうか)
同種と思われるゴミムシを採っている人をTwitterの方で何回か見かけました。


さらに材割りを続けていると…




「おおっ!!これは!!!」

「生きてるよね!?」
「翅だけとかじゃないよね!?」







オオヨツボシゴミムシ
Dischissus mirandus Bates, 1873

これは嬉しい…
これだけでも今日ここに来た甲斐があったと思える。

オオヨツボシゴミムシは私的にかなり相性の悪い虫で、ある時はポイント案内までしていただいたのに自分は一頭も出せず終了、なんてこともありました(汗)
去年、当地に通い始めて4年目にしてようやく一頭採ることができ、おかげさまで全身煤まみれになった思い出の深い虫(笑)


一頭採って満足してしまったけど、今年はこれで終わらなかった…




僅か3分後…起こした材の下からアカガネオサムシと共に2頭が出現。

さらに数分後材から一頭を追加し…計4頭を採集することができました。
今までの縁の無さを考えると、今起こっている事がまったく信じられない(笑)

4年で1頭レベルだったオオヨツが4頭ということは…

16年分のオオヨツを一気に浴びてしまった(笑)

いいのか…石起こしも真面目にやらないのにこんなに嬉しい思いをしていいのか…?





オオスナハラゴミムシ
Diplocheila zeelandica (Redtenbacher, 1868)

崖があったので適当に崩してみると…コガシラアオゴミムシやフタモンクビナガゴミムシの他に、個人的に好きなオオスナハラゴミムシも出てきました。
今年は堀りでオオキベリアオゴミムシを採集している方も多かったので、微妙に期待したけどやっぱりダメでした。
ゴミムシが出る崖の感じがまだまだよく分からない…





ヒメマイマイカブリ
Carabus (Damaster) blaptoides oxuroides (Schaum, 1862)

大きな朽木や折れた立ち枯れから…確保しておきたかったヒメマイマイカブリも採集出来ました。
長野のミヤママイマイカブリより断然綺麗です(汗)


ゴミ溜まりをなるべく見ないようにして進み、ここでようやく林を脱出。
道に戻って、石起こしをするために石が多いと知っているポイントへ向かいます。
この時点で昼過ぎくらい。ようやく雨は上がって、フードを被らなくとも採集出来るようになりました。

あと○分で着く、あと○分…と確認しながら道を歩いていた、はずなのですが…






「石起こしを…いや、ダメだこれは抗えない。」

視界の片隅に大規模なゴミ溜まりが見えた時、自分の足はもはや言う事を聞かず…
私も洪水で流されるゴミのように…ゴミ溜まりの端に辿り着いていた(笑)

ちょっとだけ起こして、特に何も出なかったらさっさとここを離れよう。
そう決めて適当な場所の枯れ草を起こし始めて…数秒後。




カジムラヒメナガゴミムシ
Pterostichus kajimurai Habu et Tanaka, 1957

「やるしかないよなあ!!!(笑)」

この場所では先程のゴミ溜まりのようにフタモンクビナガゴミムシやアオヘリホソゴミムシが大量に出て来ることは無かったのですが、タンゴヒラタゴミムシが尋常じゃなく多かったです(汗)
キンナガゴミムシも少し多く感じて…やっぱり場所によって出るゴミムシも変わってくるようです。




左上: オオゴモクムシ
Harpalus capito Morawitz, 1862

右上: ツヤアオゴモクムシ
Harpalus chalcentus Bates, 1873

左下: コヒメヒョウタンゴミムシ
Clivina vulgivaga Boheman, 1858

右下: 未同定チビヒョウタンゴミムシ


こちらのポイントで新しく見かけたのはこの辺り。
(チビヒョウタンは見逃してただけかもしれないけど…)


カジムラヒメナガはこちらの方がよく見つかるような印象を受けました。
ある時は2頭同時に出て来て、写真撮っておこうとカメラを向けると…真ん中にもう一頭ひっくり返っていました。

3頭とはレアな光景だな…
とか思いながらそのゴミムシを拾い上げ…凍りついた。

軍手の上に乗っかっているそのゴミムシを見て、目を疑わずにはいられなかった…






コハンミョウモドキ
Elaphrus punctatus Motschulsky, 1845

「は、ハンミョウ…モドキ!!??」

モドキモドキじゃない。メダカチビカワじゃない…
初採集のコハンミョウモドキでした。
これで私は本州のハンミョウモドキ3種を揃えたことになりました。

この時期に、この天気で、こんな場所でこの虫は一体何をしていたのか…
成虫越冬で、冬季は材から出たりする事もあるらしいのでこの個体も枯れ草の下で越冬中だったのかもしれません。
(すぐにはそんなに活発に動き出さなかったので)

ずっと採りたかった虫の一つでしたが、まさかこんな形で出会えるとは思いませんでした…


この場所での枯れ草起こしではオオナガゴミムシが土の中からボコッと現れる事が多くて、見つける度についつい採集してしまいます。
コハンミョウモドキの出現から10分後、オオナガゴミムシが出て来たので反射的に摘むと、その奥にひっくり返っているゴミムシの姿を捉えた。
大きさ、形、そして何よりオーラを感じる(笑)

間違いない、アレだ。

やっぱりこのやり方は正しかったんだ………







トネガワナガゴミムシ
Pterostichus bandotaro Tanaka, 1958

当地で見られる小型のナガゴミムシの中では一番少ない虫じゃないかと思ってます。
でも実は色んな人がこのゴミムシを採っていて、同定されないまま放置されているだけなのではないかと思うところもあります。
Twitterの方に流れてくる画像見てても、トネガワナガらしきものやカジムラヒメナガと思われる虫が写っているのに、本人が何もコメントしていない事が結構あった気がするのです。(去年は特に)

オオヨツボシよりもっと喜ぶべき良いゴミムシに気づけないなんて…こんなにもったいない話はありません。
去年トネガワナガよりオオヨツで喜んでた人が言う事ではないけど…(笑)

ちょっと時間かかりそうですが主に野焼き後の採集で出る小さめの黒いゴミムシを見分けるための記事をそのうち書こうかな…と思っています。


コハンミョウモドキ、トネガワナガゴミムシと来た…まだ何か出る気がする。

何か出そうな虫はいないかと考えた時、目の前をヨツボシホソアリモドキが通りかかりました。

そうだ!あの虫なら!!

その虫はヨツボシホソアリモドキに似てるけど少し大きくて、何か決定的な違いがあったはず。
見れば一発で分かると記憶していたけどその違いが思い出せない(汗)

ええっと…なんだっけ…

必死に考えていた時、目の前を一頭のアリモドキが_____



「!?」


「これか!!??」


「これやん!!!!」



反応が少し遅れてしまったため、枯れ草の下に逃げられた(汗)
必死になって探して…その虫をしっかり掴んでチャック袋にご案内した。





ワタラセミズギワアリモドキ
Anthicus (Odacanthicus) watarasensis Sakai et Ohbayashi, 1994

タイプロカリティーである当地の名前を冠したアリモドキの一種で、関東から北海道まで分布しているらしい(汗)
少ないのか、人気が無いのか…当地でこの虫を採集している方をあまり見かけない気がします。
私も数分前まで存在を忘れてしまっていた身ですが(汗)




左がヨツボシホソアリモドキ、右がワタラセミズギワアリモドキです。
決定的な違いというのは前胸の色でした。ワタラセは黒です。

アリモドキは石起こしよりこういう積もった枯れ草の下みたいな所の方が見つかりやすいイメージはあるので、徹底的に探せばまだまだ見つかるのでは無いかと思いました。


ちょっと怖くなって来た…まだ何か出るだろうか?(汗)




クロズカタキバゴミムシ
Badister nigriceps Morawitz, 1863

エリトラだけ最初見えた時は湿地性チビゴミムシに見えて気を失いかけた(汗)
同じ場所で見つかるムネアカマメゴモクムシに雰囲気が似てますが、少し小型で翅のオレンジ色の部分も大きいです。
(もちろん初採集種でした)


ここで時計を確認するとなんと16時を回っていた(笑)
このままだと石起こしどころか暗くなる前に駅に辿り着けなくなってしまいそうなので…ここで切り上げる事にしました。




この一枚の写真に収まりきる範囲内で…

コハンミョウモドキ
トネガワナガゴミムシ
ワタラセミズギワアリモドキ


の3種とクロズカタキバゴミムシ2頭を始め多数のゴミムシが得られた…
さっきの場所もそうだけど、ここでも私が調べることが出来たのはゴミ溜まり全体のうち、 ごく僅かな範囲のみ。
それでもここまで挙げてきたように多数の、多種のゴミムシを採集する事が出来ました。

今回の採集でもお世話になった「ゴミ溜まり」というのは、洪水の直後の採集でゴミムシが採れるイメージがありました。ゴミと一緒に流されて来たゴミムシがそこに集まるものだと。

でも…洪水直後でもないこの時期でもこれだけのゴミムシが採れたのは、ゴミ溜まりの下が多くのゴミムシにとって最高の環境だったからなのでしょう。
積もった枯れ草が日光を遮り、暗くて温度や湿度の安定した環境を作り出していました。

ゴミ溜めに集まるからゴミムシなんです。
洪水の後たまたま流されて来てるんじゃなくて、ここが本来の居場所であるゴミムシもいるような気がする。

もっともっとこの場所で枯れ草を起こし続けていたかった。
時期を改めれば湿地性チビゴミムシだって狙えるはずだ…

今シーズン、もうここに来ることは出来ないのがこんなに悔しかったことは無い。


野焼き後は石起こしって思い込んでたけど、そうじゃないのかもしれない。
手っ取り早く色んなゴミムシを満足するまで採りたければ…枯れ草起こしなり材割りなりした方がよっぽど効率がいいように感じました。
石起こしは基本的なゴミムシを満足するまで採った上で…セアカオサムシやらダイミョウアトキリやらの難関種を召喚するためにやるものと思った方がいいような気すらしました。特に私は石起こしは苦手なので(汗)

野焼き直後だからこそできる石起こしもやるべきだけど、今回訪れた場所も 野焼き直後だから簡単に辿り着けた訳で、アシが伸びると辿り着けないゴミ溜まりや材も多いと思うので…今回みたいなのも 野焼き後だからこそできる一つの採集になるんじゃないかなと思います。

だからこそ…これから某所に行かれる方は是非、ゴミ溜まりで枯れ草を起こしてその凄まじさを体感してほしいです。


枯れ草起こし…もっと流行れ。



20180326124327ff2.jpeg
その後はめちゃくちゃ歩いて…道中石起こしでチビアオゴミムシ、ルリヒラタゴミムシの追加と盛り上がった枯れ草の根を引き抜いてキアシマルガタゴミムシを得ただけで終了になりました。

石起こしに関してはかなり厳しい結果でしたが…枯れ草起こしや材割りに走ったおかげで、結果的に多くの初採集を始めとした多種のゴミムシが得られて大成果になりました。






2018.03.24

これで埼玉帰省は終了。長野に戻ってキャンパス移動のために引っ越しです。
前日から帰っていた私は近くに住むTwitterのフォロワーさんの一人と引っ越し前最後の採集に行ってきました。
(やっぱり前回で最後にならなかったじゃん…)




マイマイカブリが採りたいとの事だったので、マイマイカブリも含めて個人的に一番アツいと感じたアカガネオサが採れる河川敷ポイントへ。
なかなか一頭目が出てこなくて不安でしたが…結果的に二人で7頭ほどミヤママイマイカブリが採れました。
私の探し方にも問題ありそうな気はしたけど、もう既に越冬明けてる個体もいるような気がする(汗)






私の方は今までで一番緑色が強かったこの個体を持ち帰り。
同行者の方はなんとアカガネオサムシを引き当てていた(汗)

他には、根返りを掘っていたらイグチマルガタゴミムシが出てきました。
埼玉の河川敷でも枯れ草の根元から出てきた個体を採ったことがあります。

これ以外は特に成果なく終わってしまったのですが、一応満足していただけたようで何よりです。
(欲を言えば立て続けに出てくる所を見ていただきたかったけど私の力不足でした…)



翌日は引っ越し。
中信から南信への移動が完了しました。
新しい寮で一人部屋になったので、気持ち的にだいぶ楽で落ち着いて過ごせそうです…

今はとにかく展足を早くやらないと…という感じなので、採集やポイント探しに出るにはまだちょっと先になるかもしれません(汗)
今回の野焼き後採集では採れなかったセアカオサムシにはこっちでしっかり採れるはず…採れれば良いな(汗)

例年この野焼き採集で冬季(オサゴミ)から夏季(タマムシ)に頭のスイッチが切り替わる感じなのですが…これからまだやらなければならない事がある。

タマムシが動き始める前に、地下浅層を探しに行かなければ…
モチベーションは微妙です(汗)

今回ので出し切った感ある…


【結果】 ※色付きは自己初採集

ヒメマイマイカブリ
Carabus (Damaster) blaptoides oxuroides (Schaum, 1862)
4exs.

アカガネオサムシ
Carabus granulatus telluris Bates, 1882
11exs.

コハンミョウモドキ
Elaphrus punctatus Motschulsky, 1845
1ex.


チビヒョウタンゴミムシ
Dyschirius (Eudyschirius) ordinatus Bates, 1873
1ex.

未同定チビヒョウタンゴミムシ
1ex.

コヒメヒョウタンゴミムシ
Clivina vulgivaga Boheman, 1858
2exs.


チビミズギワゴミムシ
Polyderis microscopicus (Bates, 1873)
1ex.

アトオビコミズギワゴミムシ
Macrotachys recurvicollis (Andrewes, 1925)
1ex.

ヨツボシツヤナガゴミムシ
Abacetus tanakai Straneo, 1961
6exs.

キンナガゴミムシ
Pterostichus planicollis (Motschulsky, 1860)
1ex.

ヒロムネナガゴミムシ
Pterostichus dulcis (Bates, 1883)
1ex.

アシミゾナガゴミムシ
Pterostichus sulcitarsis Morawitz, 1862
2exs.

カジムラヒメナガゴミムシ
Pterostichus kajimurai Habu et Tanaka, 1957
6exs.

トネガワナガゴミムシ
Pterostichus bandotaro Tanaka, 1958
1ex.

オオナガゴミムシ
Pterostichus fortis Morawitz, 1862
5exs.

ヒメホソナガゴミムシ
Pterostichus rotundangulus Morawitz, 1862
1ex.

クロモリヒラタゴミムシ
Colpodes atricomes Bates, 1873
1ex.

ルリヒラタゴミムシ
Dicranoncus femoralis Chaudoir, 1850
4exs.

マルガタゴミムシ
Amara chalcites Dejean, 1828
1ex.

キアシマルガタゴミムシ
Amara ampliata (Bates, 1873)
1ex.

オオゴモクムシ
Harpalus capito Morawitz, 1862
1ex.

ツヤアオゴモクムシ
Harpalus chalcentus Bates, 1873
1ex.

アカアシマルガタゴモクムシ
Harpalus tinctulus Bates, 1873
1ex.

クビナガゴモクムシ
Oxycentrus argutoroides (Bates, 1873)
3exs.

チャバネクビアカツヤゴモクムシ
Trichotichnus kantoonus Habu, 1961
1ex.


キイロチビゴモクムシ
Acupalpus inornatus Bates, 1873
1ex.

ムネアカマメゴモクムシ
Stenolophus propinquus Morawitz, 1862
1ex.

マメゴモクムシ
Stenolophus fulvicornis Bates, 1873
1ex.


オオスナハラゴミムシ
Diplocheila zeelandica (Redtenbacher, 1868)
1ex.

クロズカタキバゴミムシ
Badister nigriceps Morawitz, 1863
2exs.

クビナガヨツボシゴミムシ
Tinoderus singularis (Bates, 1873)
1ex.


オオヨツボシゴミムシ
Dischissus mirandus Bates, 1873
4exs.

スジアオゴミムシ
Haplochlaenius costiger (Chaudoir, 1856)
1ex.

チビアオゴミムシ
Eochlaenius suvorovi Semenov-Tian-Shanskij, 1912
2exs.

オオアトボシアオゴミムシ
Chlaenius micans (Fabricius, 1792)
1ex.

トックリゴミムシ
Lachnocrepis prolixa (Bates, 1873)
3exs.

チャバネクビナガゴミムシ
Odacantha aegrota (Bates, 1883)
2exs.

フタモンクビナガゴミムシ
Archicolliuris bimaculata nipponica Habu, 1963
3exs.

クロモンヒラナガゴミムシ
Hexagonia insignis (Bates, 1883)
4exs.

オオニジュウヤホシテントウ
Epilachna vigintioctomaculata Motschulsky, 1857
1ex.

セスジゲンゴロウ
Copelatus japonicus Sharp, 1884
1ex.

ホソセスジゲンゴロウ
Copelatus weymarni Balfour-Browne, 1946
1ex.

コガムシ
Hydrochara affinis (Sharp, 1873)
1ex.

ヨツボシテントウダマシ
Ancylopus pictus asiaticus Strohecker, 1972
5exs.

ワタラセミズギワアリモドキ
Anthicus (Odacanthicus) watarasensis Sakai et Ohbayashi, 1994
1ex.


ヨツボシホソアリモドキ
Pseudoleptaleus valgipes (Marseul, 1876)
1ex.

フタキボシゾウムシ
Lepyrus japonicus Roelofs, 1873
1ex.






2018.03.25

ミヤママイマイカブリ
Carabus (Damaster) blaptoides cyanostola Lewis, 1881
1ex.

コマルガタゴミムシ
Amara simplicidens Morawitz, 1863
1ex.
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コメント

非公開コメント

いつも見てます^_^

>>乙さん

ありがとうございます!