河川敷がつまらない


2018.05.26

この日は未だ出会えていないタマムシの一つ、ホソツツタマムシを探しに近くを流れる大きめの川の河川敷へ向かいました。
生息しているのかどうかさえ把握していませんが、それっぽい環境が無いか確認しに行こうという事で。




河川敷に着けば、そこはオオキンケイギクとハリエンジュが広がる…外来植物の温床でした(汗)

想像以上に酷い光景が広がっていて、イネ科植物も思っていたより遥かに少なかった(汗)




左: ジュウシホシテントウ
Coccinula quatuordecimpustulata (Linnaeus, 1758)

右上: カタモンコガネ
Blitopertha conspurcata (Harold, 1878)
2exs.

右下: セマダラコガネ
Blitopertha orientalis (Waterhouse, 1875)

草地を歩いて出会えた虫はこんなところ。
ムツキボシテントウと思って採ってきたテントウムシは、より少ないというジュウシホシテントウでした(汗)

この時期に現れるセマダラコガネくらいのサイズのコガネムシは結構好きです。
触角広げて標本作るとよりカッコいいですね。



20180613205251c88.jpeg

それなりに生えているこのヤナギは、多分コゴメヤナギというもの。
去年、同種のヤナギからはシンリョクナガタマムシを採集できているので、ここでも採れないかと思い少し掬ってみました。





シンリョクナガタマムシ
Agrilus viridis (Linnaeus, 1758)

結構あっさり入ってくれて、近くの木をスウィーピングしていくと次々に追加個体が得られました。
本種はナガタマムシの中でもそこそこ大きくて個体毎の色彩変異が楽しいナガタマムシです。




去年中心で採集した時と比べると(→採集記)全体的に色が安定してるような気がしました。
青と金緑のツートンカラーから少しずつ変化しているような感じ(?)

去年は全体が青いものや金緑の個体も採れましたが、ここではそのような個体には出会えませんでした。


河原に降りるより土手の草地を探す方が良さそうな気がして、移動。





一応、何ヶ所かでカモジグサらしき植物を見つけたのですが…それらしい虫の姿はなく。
葉っぱも小さいし、あんまり虫が付きそうな見た目じゃ無いんだけど、本当にこの植物にホソツツタマムシがつくのか…?




道沿いにあった草地。
カモジグサは無いものの、キバネツノトンボとかいそうな雰囲気だなーと思って眺めていたら、草に止まっている不自然な物体を見つけました。




キバネツノトンボ
Ascalaphus ramburi MacLachlan, 1875

やはりいました。
この一頭だけではなく、周りをよく見てみると…




草地の中に点々と止まっているキバネツノトンボが見つかりました。
それなりに大きいし、草地の中にいてもかなり目立ってる…(汗)




この日の午前中は曇りで気温もあまり上がらなかったため、飛び回らず草に止まっている個体が多く発見できました。
近づいて逃げられてもまたすぐ近くの草に止まってくれて…おかげさまで生態写真も撮れました。
大きな個体を1頭だけ採集しておきました。


その後も河川敷での探索を続けましたが…なんだか微妙な感じだったので大きく移動し、河岸段丘の斜面に発達した林沿いを歩いてルッキングやスウィーピングを行なっていました。




左: ヤノナミガタチビタマムシ
Trachys yanoi Y. Kurosawa, 1959

右: コウゾチビタマムシ
Trachys broussonetiae Y. Kurosawa, 1985

林縁部にあったケヤキ若木にはヤノナミガタチビタマムシがたくさんついていました。
長野に来てからは何故か中々出会えなくなってしまった虫。
なんとなくですが、ヤノナミガタは人里に近くなる程多く、人気のない山奥に行くにつれて少なくなっているような感じがします。
標高うんぬんの問題ではなさそう…

今年から通い始めた谷の方にもケヤキはいくつかありますが、まだ一度もヤノナミガタチビタマムシが採れた事はありません。

これまでに散々採ってる虫なので、南信ラベルということで1頭だけ採集しましたが…もうちょっと採っておいても良かったかも(汗)

コウゾチビタマムシはわずかに見つかったコウゾに数頭が付いていました。
コウゾさえ見つかればわりと普通に見られる虫のようです。


エノキとかコナラとかクリとかスウィーピングしたのですが、ナガタマムシは…何一つ、入りませんでした。

再び河川敷に戻ってカモジグサ探しを再開することに。




いくつかまとまって生えている場所は見つけましたが、結局何も手がかりが得られないまま終わってしまいました。
最後に訪れたこの場所では、初採集のナガカツオゾウムシやヒメジンガサハムシの他、何気に出会う機会が少ないアカガネサルハムシと…




シロオビナカボソタマムシ
Coraebus quadriundulatus Motschulsky, 1866

河川敷ラベルのシロオビナカボソタマムシが採れました(笑)
シロオビナカボソタマムシ自体は一応平地にもいる虫みたいなのですが、私は山辺の地域でしか見たことが無く、こういう環境で採れたのは初めてでちょっと不思議な感じです(汗)

そんな感じでこの日の採集は終了。


ホソツツタマムシは果たして近場でも採れる虫なのか…?

この記事を書きながら思った事ですが、このシーズンに貴重な1日を河川敷での採集に費やすのは非常に勿体無いですね(汗)
埼玉みたいな河川敷ならまだしも、こちらの河川敷は本当に外来植物ばかりでつまらないです。
カモジグサ自体はその辺にごく普通に生えている植物なので、近所の草地などをスキマ時間を活用して調べていく感じで今後は狙おうかなと思います。

ちなみに…今日(6/13)、その1回目に行って来たところです(笑)


【結果】 ※色付きは自己初採集

キバネツノトンボ
Ascalaphus ramburi MacLachlan, 1875
1ex.

シロオビナカボソタマムシ
Coraebus quadriundulatus Motschulsky, 1866
1ex.

シンリョクナガタマムシ
Agrilus viridis (Linnaeus, 1758)
7exs.

シラケナガタマムシ
Agrilus pilosovittatus E. Saunders, 1873
1ex.

ヤノナミガタチビタマムシ
Trachys yanoi Y. Kurosawa, 1959
1ex.

ヨツキボシカミキリ
Epiglenea comes comes Bates, 1884
2exs.

ジュウシホシテントウ
Coccinula quatuordecimpustulata (Linnaeus, 1758)
1ex.

カタモンコガネ
Blitopertha conspurcata (Harold, 1878)
2exs.


セマダラコガネ
Blitopertha orientalis (Waterhouse, 1875)
1ex.

コアオハナムグリ
Oxycetonia jucunda (Faldermann, 1835)
2exs.

アカハバビロオオキノコ
Neotriplax lewisii (Crotch, 1873)
1ex.


アカガネサルハムシ
Acrothinium gaschkevitchii gaschkevitchii (Motschulsky, 1860)
1ex.

ヒメカメノコハムシ
Cassida piperata Hope, 1842
1ex.

ハラジロカツオブシムシ
Dermestes maculatus DeGeer, 1774
1ex.
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