埼玉のクロケシタマムシ

2018.08.25

いつかは埼玉県の近場河川敷で採りたいと思っているクロケシタマムシ。
この虫はいつも私が行っている河川敷の上流の方では記録がある事を今年になって知りました。

近場で狙う前に一度その場所の環境も見に行ってみようという事で。
(別のタマムシの生息環境視察も兼ねて)
疲れてたのでゆっくり起きて準備し、電車で少し遠くへ向かいました。



20180831231925b37.jpeg
川沿いを適当に歩いていき、東京での採集を思い出しながら良さげな環境を探します。
道中、エノキがあったので(ヤマト)タマムシを期待してスウィーピングもちょくちょく行ってました。



ベニナガタマムシ
Agrilus viduus subviduus Y. Kurosawa, 1957

エノキを掬っていると…ベニナガタマムシが入りました。
もう8月末だというのによく生き残っていたものです…(汗)
秋に新成虫が出るはずのヒシモンナガは入らず。
ネムノキがあったのですがネムノキナガが入ることもありませんでした。




「この辺りなら…」

写真右側に写っているイネ科植物がシナダレスズメガヤ。クロケシタマムシが付く植物の一つです。
道の脇にせり出したシナダレスズメガヤを下から掬いながら道を進みます。

ある程度進んだ所で、網の中を確認すると…凄まじい数のマクガタテントウが入っていました(汗)

これだこれだ、懐かしい感じ(笑)

クロケシタマムシが採れる場所ではよく採れるマクガタテントウ、ここでは去年都内でやった時より多くの個体が入ったのでこれは期待できるかも…!



網の中をさらに覗いてみると、見覚えのある小さな虫が2頭入っていた…


「あれ、これじゃないっけ!?」




クロケシタマムシ
Aphanisticus congener E. Saunders, 1873

これでした。

分かってはいるつもりでも、やっぱり最初はその小ささに戸惑ってしまう。
紛れもなくクロケシタマムシでした…こんなにあっさり採れるとは思わなかった(汗)




その後も追加が次々と得られ…あっという間に満足できてしまいました(笑)
展足がかなりしんどかった覚えがあったので採り過ぎないように、かつ数頭展足に失敗することを見越して8程度で止めてきたのですが…見事に展足全部失敗しました。
ほんと情けない…




クロケシタマムシは飛翔できない?という話がありましたが…今回はしっかり飛ぶ所も確認できました。
(Twitterの方に動画を載せてあります)

ただ、チビタマムシとかと比べると若干飛距離が短いような気もしました。




クロケシタマムシの追加は掬えばいくらでも得られるのですが…マクガタテントウは最初のスウィーピングの後からは全然採れなくなりました。
気になって掬ってる植物を見てみたら…微妙に違うような気がしてきた。




カゼクサかな…?

去年の観察でクロケシタマムシがカゼクサの葉も食べる事は確認しているので、このポイントではこちらからでも採れるのでしょう。
一方マクガタテントウはシナダレスズメガヤに集まっているのか、カゼクサからはほとんど入りませんでした。
このポイントではシナダレスズメガヤと確信できるものがあったのはごくわずかな範囲で、先に進むと全部カゼクサ(的なもの)になっていたのですが…シナダレスズメガヤから離れていてもクロケシタマムシはしっかり採れた一方マクガタテントウは全く採れなくなりました。

マクガタテントウはシナダレスズメガヤにつくアブラムシでも食ってるんでしょうか…


とりあえず今日の目的は達成という事で…
この後も周辺で採集を続けるつもりだったのですがあまりにも暑く、飲み水も切れかけていて身の危険を感じ始めたので昼過ぎ頃に撤退することにしました(汗)




ウスバカマキリ
Mantis religiosa (Linnaeus, 1758)

帰りにススキやチガヤ?の草原でスウィーピングしてみると、大量のショウリョウバッタモドキに混じってウスバカマキリが入りました。
卵は冬場の採集で色々な場所で見ていますが生体を見るのは初めてです。
まだ少し時期が早かったようで幼虫しか見られず、採集もしませんでした。

長野の河川敷でも卵を確認してるので改めて探しに行ってみようかなと思っています。


他にはミヤマアカネも見られ…近場の河川敷との格の違いを見せられた感じがします(汗)
実は去年、ここよりさらに上流の地点でもクロケシタマムシを狙った採集を行なっているのですが、その時はマクガタテントウしか採れずに終わってしまいました。

クロケシタマムシのいる環境は(多少の例外はあっても)基本的にかなりいい環境の河川敷(?)に限られるのでしょうか。
クロケシタマムシを近場河川敷で召喚するのはかなり厳しいのではないかと改めて感じさせられました。まずシナダレスズメガヤ全然見かけないし…

もう一種のイネ科タマムシは、クロケシよりも色々な場所で採れるタイプのようなので…来年以降時期を合わせて探したいと思います。
(一応9月でも採れるらしいのですが…花穂がないとカモジグサが分からない)


とりあえず今回は埼玉県産のクロケシタマムシをしっかり採集できて満足です。
展足には全く納得できてないので、長野で見つけてリベンジしたい…


【結果】 ※色付きは自己初採集

ベニナガタマムシ
Agrilus viduus subviduus Y. Kurosawa, 1957
1ex.

クロケシタマムシ
Aphanisticus congener E. Saunders, 1873
8exs.

マクガタテントウ
Coccinula crotchi (Lewis, 1897)
1ex.

セグロツヤテントウダマシ
Lycoperdina mandarinea Gerstaecker, 1858
1ex.





2018.08.29


ウメチビタマムシ
Trachys inconspicuus E. Saunders, 1873
2exs.
(※近場の新たな場所で、ウメチビタマムシが採れました)
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