同じ場所だから分かること


ほんと、このブログも誰に読まれてるか分かったもんじゃないですね(笑)
誰が読んでもなんとなく内容が分かる採集記を目指しますね…

とりあえず中間考査は終わり。梅雨入りしましたがここからが頑張りどころ。
結局、授業を休んで島に遠征したりするほどの度胸が私には無かったので…本州で出来る限りの事をやるつもりです。


今回からはGW後半戦に突入。
3日〜6日、埼玉の実家へと帰省しました。

GWのこの時期、せっかくなら長野県で採集するのが妥当だと思います。
(今年はダメみたいでしたが、有名なヒゲナガコバネカミキリの産地とか…他の場所で花掬いとか。)

せっかくの連休を長野で活かさず、埼玉に帰ることは非常にもったいない…?


そんなことはないのです。





2018.05.03

埼玉の実家に着いて昼食を済ませたら、早速初日の採集地へ向かいます。
そうです…もちろん。




河川敷です。
(まともな写真無かった)

今回は冬場の下見で訪れた場所へ来てみました。
日当たりのいい林縁が道に沿って続いており、よく行く場所ではほとんど見られないアカガシなどの常緑樹も多くあります。
ミツボシナガタマも採れる可能性があるので狙っていきますが…その前に。




この場所には根元から割れたエノキの大木の一部が倒れています。
天気が微妙でしたが、期待していた通り虫が集まっていました。




ムネアカナガタマムシ
Agrilus imitans Lewis, 1893

今年もムネアカナガタマムシに出会えました。
去年お世話になった伐採地(→採集記)は、冬場に訪れた時に伐採木が全て撤去されているのを確認しました…
既採集種とは言え伐採木が無いと採りづらい虫のイメージがまだあったので、しっかり採集していきます。




シラホシナガタマムシ
Agrilus decoloratus Kerremans, 1892

下草に止まっていたシラホシナガタマムシを確保。
ムネアカナガと同じくエノキに来るナガタマムシですが、スウィーピングでは何故か全く採れない上にムネアカナガとは好む材が少し違うみたいで…出会えると嬉しくなるタマムシのひとつ。
河川敷では初めて出会った2014年以来(→採集記)です。

エノキ倒木にはアシナガオニゾウムシやオナガバチの仲間もたくさん集まっていましたが、そういえば去年のエノキ倒木ではこれらの虫を全く見た記憶がありません。
2014年にシラホシナガタマを採った時も同じ立ち枯れで見られた虫なので、この辺りは好む材が同じなのかもしれない…たまたまかな?(汗)

こういうエノキだと本来一番多く見られるはずのヒシモンナガタマムシは今回は何故か1頭しか見つからず、しかも逃げられました…
ついでにセイボウにも逃げられた(今年も連敗記録更新中です…)


ある程度倒木を見終えたところで、スウィーピング開始。



地味にここの河川敷では初めて掬うコナラとか、常緑樹とか結構期待してたのですが思いの外タマムシが入らず苦戦を強いられました(汗)




左上: アオグロナガタマムシ
Agrilus viridiobscurus E. Saunders, 1873

右上: ダンダラチビタマムシ
Trachys variolaris E. Saunders, 1873

左下: クワナガタマムシ
Agrilus komareki Obenberger, 1925

右下: アサギナガタマムシ
Agrilus moerens E. Saunders, 1873

コナラからはアオグロが1頭、クヌギからはダンダラチビ2頭とアサギナガ1頭、クワからクワナガ1頭。
一応いつものタマムシは採れるのですが…スウィーピングの頑張りの割に全然数が採れない(汗)
何かスウィーピングに問題があるのか…?

やっぱり場所が変わると難易度も変わるもの……?

いつも通りの虫が少ないながら採れる一方、このポイントではいつもの河川敷採集では見られない虫も採れました。




左: コルリアトキリゴミムシ
Lebia viridis Say, 1823

右上: ヒラタアトキリゴミムシ
Parena cavipennis (Bates, 1873)

右下: ヒゲコメツキ
Pectocera fortunei Candeze, 1873

どれもクヌギのスウィーピングで得られた虫。
コルリアトキリゴミムシは小さくて綺麗ですが、北米原産の外来種。
ヒゲコメツキは何故か異常なまでに入ってくるクヌギが一本ありました。
(何気に初めて見る♀も1頭入ってたので、採ってくれば良かった…)

クヌギは今までの河川敷採集でも散々掬ってきましたが…これらの虫を見るのは今回が初めてでした。




アカボシゴマダラ(原名亜種)
Hestina assimilis assimilis (Linnaeus, 1758)

久々にアカボシゴマダラが採れました。
この個体は春型ですが、もうすでに夏型も出始めているようで何回か見かけました。

気のせいかもしれませんが…数年前、この種がこの街に現れた初期の頃は今ほど飛翔スピードが速くなかった気がします。結構簡単に採れる虫だったのに、今となっては樹液に来てる個体以外を採るのは中々難しく感じるほどです。

原名亜種…つまり外来のアカボシゴマダラは特定外来生物に指定されたため、幼虫の飼育や生体を生かしたまま運搬することは罰則の対象行為となります。(この個体はその場で全力で〆ました…)


ほかに、タマムシ的に嬉しかった出会いと言えば…




マルガタチビタマムシ
Trachys inedita E. Saunders, 1873

ムクノキの葉上でマルガタチビタマムシを見つけました。
ちゃんと葉っぱに止まってるのを見つけられたのは今回が初。スウィーピングでも何頭か採集できました。




クズノチビタマムシ
Trachys auricollis E. Saunders, 1873

こちらは普通のクズノチビタマムシ。
まともな写真を撮ろうと頑張っていたら、明らかにクズノチビタマムシでは無いチビタマムシが視界に入りました。




マメチビタマムシ
Trachys reitteri Obenberger, 1930

写真撮ろうとしてもすぐに逃げられて…しかし時間を置くとまたクズの葉上に戻って来ている。
最初はヌスビトハギチビタマムシがたまたまクズに止まっているだけだと思っていましたが…持ち帰って調べたらこの河川敷では初採集となるマメチビタマムシでした。

完全に忘れてましたが、クズもマメチビタマムシの寄主植物の一つとして大図鑑に書かれていました。




左からマルガタチビタマムシとマメチビタマムシ。
この2種は嬉しいタマムシでした。新規開拓もやはり大事ですね…


けど…納得いかないな、これ!

思いの外ナガタマムシが採れなくて物足りなかったので…毎年お世話になっているポイントへ移動しました。

道中でこの河川敷では初めて見るキクスイカミキリの発生ポイントを見つけたのですが、写真撮ろうとしたら見つけた2頭に逃げられてしまったことを書き残しておきます。来年リベンジしたい!(笑)



201806082353229db.jpeg
とりあえず、実績のあるクヌギを掬ってみたのですが…何故か全く入らず。
というか…このクヌギ随分大きくなったような。



20160824232054d8c.jpeg
2016年の同じ木。

明らかに大きく成長していました。
前々から思っていたのですが…アサギナガタマムシってかなり若いクヌギ、若い葉っぱを好む傾向がある気がします。
初めて採った時(→採集記)はまだ葉が出たばかりの柔らかいクヌギだったし、他はこのポイントにある若いクヌギ以外ではほとんど採れていない。

かつてアサギナガタマムシが採れる木だったこのクヌギは、もしかするともう採れない木になってしまったのかもしれない…




別のまだまだ若い木をスウィーピングしてみた所、難なく数頭得ることが出来ました。
やはり若い木に好んで集まっている気がする…




左: アサギナガタマムシ
Agrilus moerens E. Saunders, 1873

右: クワナガタマムシ
Agrilus komareki Obenberger, 1925

ここでスウィーピングを「パッと被せてサッと引く」みたいなやり方に変えてみたのですが…これがビックリする位上手くいって、2,3ヶ所の枝先からアサギナガが5頭、同様にクワでやってみたら1ヶ所の枝先からクワナガも5,6頭入りました(汗)

今までこんなに一気に入って来たことは無かった…

もしかして………!?


同様のやり方で先ほど失敗した、成長したクヌギを再び掬ってみると。




オオウグイスナガタマムシ
Agrilus asiaticus igai Y. Kurosawa, 1963

やっぱりアサギナガは採れず、代わりにオオウグイスナガタマムシが採れました。
そういえばこの木では2016年以降はオオウグイスが採れるようになったんだよな…




その後、日中は日当たりが良さそうな林縁部でスウィーピングを行いましたが…
さまざまな考えが頭を巡る中で何か、自分のスウィーピングに違和感を感じていました。




ネギオオアラメハムシ
Galeruca extensa Motschulsky, 1861

ふと、足元を見るとスジコガシラゴミムシダ…違う。
とても格好いいこのハムシは、ノビルとかネギの仲間に付く虫のようです。
この後近くの水溜りで溺死してた個体を1頭追加しました。




ウグイスナガタマムシ
Agrilus tempestivus Lewis, 1893

スウィーピングでは辛うじてウグイスナガタマが1頭採れて、後はアオアトキリゴミムシが採れたくらいで…日も暮れてこの日の採集は終了しました。




この日はタマムシ的に初採集種こそ無かったものの、アサギナガタマムシの採り方を少し掴むとともに…自分のスウィーピングをまた見つめ直す機会を得た。
これは…答え合わせをしなくちゃな。


では、また明日(笑)


【結果】 ※色付きは自己初採集

シラホシナガタマムシ
Agrilus decoloratus Kerremans, 1892
1ex.

ムネアカナガタマムシ
Agrilus imitans Lewis, 1893
3exs.

ウグイスナガタマムシ
Agrilus tempestivus Lewis, 1893
1ex.

オオウグイスナガタマムシ
Agrilus asiaticus igai Y. Kurosawa, 1963
1ex.

アサギナガタマムシ
Agrilus moerens E. Saunders, 1873
6exs.

アオグロナガタマムシ
Agrilus viridiobscurus E. Saunders, 1873
2exs.

クワナガタマムシ
Agrilus komareki Obenberger, 1925
5exs.

クズノチビタマムシ
Trachys auricollis E. Saunders, 1873
1ex.

マメチビタマムシ
Trachys reitteri Obenberger, 1930
1ex.

マルガタチビタマムシ
Trachys inedita E. Saunders, 1873
3exs.

ダンダラチビタマムシ
Trachys variolaris E. Saunders, 1873
2exs.

ナミガタチビタマムシ
Trachys griseofasciata E. Saunders, 1873
1ex.

ヤノナミガタチビタマムシ
Trachys yanoi Y. Kurosawa, 1959
1ex.

アオアトキリゴミムシ
Calleida onoha Bates, 1873
2exs.

コルリアトキリゴミムシ
Lebia viridis Say, 1823
3exs.

ヒラタアトキリゴミムシ
Parena cavipennis (Bates, 1873)
1ex.


ハギキノコゴミムシ
Coptodera subapicalis Putzeys, 1977
2exs.

シナノクロフカミキリ
Asaperda agapanthina Bates, 1973
1ex.

アシナガオニゾウムシ
Gasterocercus longipes Kono, 1932
1ex.

ネギオオアラメハムシ
Galeruca extensa Motschulsky, 1861
2exs.


ヒゲコメツキ
Pectocera fortunei Candeze, 1873
1ex.

アカボシゴマダラ
Hestina assimilis assimilis (Linnaeus, 1758)
1ex.

カブラヤガ
Agrotis segetum (Denis et Schiffermuller, 1775)
1ex.

ラクダムシ
Inocellia japonica Okamoto, 1917
1ex.

ヤマトシロアリ
Reticulitermes speratus speratus (Kolbe, 1885)
1ex.

関連記事
スポンサーサイト
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ

コメント

非公開コメント