雨が降る前に、降り出しても


2018.06.23

今週末はようやく雨が降りそうだ…

採集行くか。

先週の遠征で、防水スプレーを使えば雨天でも採集ができるという説を検証するつもりだったのですが、結局雨が降らなかったので検証できず…
せっかくなので行こうということで採集へ。

それ以前に、どうしても確かめなければならない事が出来てしまった。

前日(6/22)の事。
この日実習で訪れた場所がたまたまB谷の方面で、実習中にバイカウツギがそれなりに生えている場所を発見しました。

そして、怪しげなナガタマムシも発見したのですが…手元が狂ってロストした(汗)


ということで今回はそいつの正体を確かめるために、同じ場所へ向かいます!



20180706230603b6e.jpeg
予報によれば早朝のわずかな時間だけは晴れるらしい。
このチャンスを最大限利用すべく、日の出頃にポイントに到着できるように出発しました。

久々に見た朝焼けはとても綺麗でした。


ポイントに到着。
まだ日が差し込んでこないので、しばらく周囲を散策することに。





ヒラタチビタマムシ
Habroloma subbicorne (Motschulsky, 1861)

ナワシロイチゴの葉裏にはお休み中のヒラタチビタマムシ。
先週、実際にホソナカボソタマムシの生息地の環境を見てきたとはいえ…何がポイントなのか掴めなかったのでナワシロイチゴや周囲の環境を見てもよく分からない。

ナワシロイチゴならどこにだってそれなりに生えてるんだけどなあ…




オオアオゾウムシ
Chlorophanus grandis Roelofs, 1873

近くでオニグルミのスウィーピングをしてみると、オオアオゾウムシが複数入って来ました。
お前オニグルミにつく虫だったのか…

他にシンリョクナガタマムシも1頭採れました。




雲の隙間から日が差し込んでくるようになりました。
前日にバイカウツギを見つけた林縁部へ向かいます。




もちろん朝摘みも期待して、関係ない植物を丁寧に見ていく。




カタキンイロジョウカイ
Themus ohkawai M. Satô, 1976

まず見つけたのはカタキンイロジョウカイ。
名前だけしか知らなかったのですが、この虫を見た時に一瞬で「これがカタキンイロジョウカイか」と分かりました。
名前の通りの見た目でした(笑)

草に止まっている個体がポツポツと見つかりました。







次に見つけたのはこんなカッコいいコメツキ。
なんかヤバイやつらしいけど何者なのか私には全く分かりません(笑)


そして…




シラケナガタマムシ
Agrilus pilosovittatus E. Saunders, 1873

朝摘みシラケナガ(05:33 a.m.)

陽の当たるクリの葉上で、活動を開始しているシラケナガタマムシを確認しました。
こんな朝っぱらから動くのかよ…信じられないな(汗)

この後は日差しが弱くなり、曇って雨の降る前な感じに移行してしまったので低木で活動中のナガタマムシは確認できませんでした。ただ1種の例外を除いて。




ここが前日に見つけた一番有望そうなバイカウツギポイント。
バイカウツギの葉がたくさん出ている数少ない場所です。

下の方の葉を見た感じ怪しげな虫は見当たりませんが、視線を上にあげた時、そこにアイツはいた…




ツヤナガタマムシ
Agrilus cupes Lewis, 1892

「やっぱり…昨日のは見間違いじゃなかった!!」

見つけたツヤナガタマムシはバイカウツギの葉を食べていました。
ようやく寄主であるバイカウツギの上で発見できた…ここまで長かっ随分短かったな(汗)
ちなみに1頭目のツヤナガタマムシに出会った時刻は…5:38でした。

短期間でこんなに色んな場所でツヤナガタマムシに出会えるとは…本当に恵まれた環境にいるんだな、自分は。
近場採集が本当に侮れない事を痛感させられる。


当然、これで終わるはずがなく…






追加個体は簡単に見つかった。

ツヤナガタマムシに関しては、正しい場所を当てれば複数個体に出会うこともそう難しくない種、というのはなんとなく知ってはいたのですが…珍品度★★★★が次々に見つかる光景にはやっぱり違和感がありました(汗)





枯れ枝にはツヤナガだろうと思われる脱出孔もありました。
ここで発生してると見て間違いなさそうです。

ただ…




この辺りのツヤナガタマムシは基本的にこんな感じ。

中信で採集したツヤナガタマムシはもっと光沢が強くて、緑がかった明るい青だったのですが…南信の個体は濃い青色になるようです。
やっぱり中信の個体の方がツヤナガらしくて好きですね…



ツヤナガタマムシをそれなりに採集したところで、このポイントを後にします。
ここからは雨が降り出して完全にダメになるまでスウィーピングを続けるつもりです。

ヤッケを着て、網は防水スプレーを事前に吹きかけておいたメッシュネットに切り替えます。
が、ここで悲劇が起こった…




「あ…」

メッシュネットがノイバラに引っかかり、それを外そうと無理に引っ張った結果、使い始めた初日から若干ヒビが入ってた部分がさらに割れてひしゃげてしまいました…
ここで2.2mの玉の柄とバトンタッチして、できる範囲でのスウィーピングを行っていくことにしました。




ヒゲブトハナムグリ
Amphicoma pectinata (Lewis, 1895)

林縁を適当に流し見ていた時、幸運にもヒゲブトハナムグリの♀を見つけました。
♂のように立派な触角はありませんが、その分体色が美しく♂と比較すると出会いにくいみたいです。


なかなか雨が降り出さないので、ここから思い切ってB谷の奥地まで行く事にしました。
シナノキやヤマボウシを掬いに行こう!



ヒメヒラタタマムシ
Anthaxia (Haplanthaxia) proteus E. Saunders, 1873

頑張って掬いまくったシナノキからチビタマムシが入ることはありませんでしたが、代わりに南信では初採集のヒメヒラタタマムシを下草で見つけました。
中信の採集、この日の翌日の採集でも同様に下草の葉の内側(?)、やたらと暗いところでじっとしてるヒメヒラタタマムシ(全て♀)を目撃してるのですが…何故そんな所にいるのだろう。




B谷の最深部まで行って分かったことは、ここにはタニガワハンノキしか生えてないという悲しい事実でした…

ここで雨が降り出したので引き返す事に。
スウィーピングはしばらく続けられたものの、網は次第に重くなり…




検証結果: (私には)無理。

短い玉の柄だったからなんとかなったものの、長竿で同じ事をやっていたら間違いなく折っていたと思う(汗)

坂道を一気に下って山を降りると、雨が止んだ(笑)




少し悪あがきして、帰りもツヤナガタマムシのポイントに寄っていきました。
採集はしませんでしたが、新たな個体を1頭確認できました。

バイカウツギ自体、雨が当たりにくい位置に生えてる事が多いのでツヤナガタマムシは悪天候でも割と動けるタマムシなのかもしれません。


その後も悪あがきを続ける…




ツノゼミ
Orthobelus flavipes Uhler, 1896

下草でツノゼミやハッカハムシを採集したり、オニグルミのスウィーピングでニセビロウドカミキリを採集したりしましたが、再び降り出した雨が強くなり…色々と限界を感じたので終了する事に(汗)

時間は多く取れませんでしたが、目的はしっかり果たせたので満足です。
ツヤナガタマムシのポイントは今後も見守りつつ、他のポイントも探していけたらなと思います。



【結果】 ※色付きは自己初採集

ヒメヒラタタマムシ
Anthaxia (Haplanthaxia) proteus E. Saunders, 1873
2exs.

シンリョクナガタマムシ
Agrilus viridis (Linnaeus, 1758)
1ex.

ツヤナガタマムシ
Agrilus cupes Lewis, 1892
8exs.

シロトホシテントウ
Calvia decemguttata (Linnaeus, 1767)
1ex.

ニセビロウドカミキリ
Acalolepta sejuncta sejuncta (Bates, 1873)
1ex.

ヒゲブトハナムグリ
Amphicoma pectinata (Lewis, 1895)
1ex.

オオアオゾウムシ
Chlorophanus grandis Roelofs, 1873
4exs.

ホソヒゲナガキマワリ
Ainu tenuicornis Lewis, 1894
1ex.


ハッカハムシ
Chrysolina exanthematica exanthematica (Wiedemann, 1821)
1ex.

ルリハムシ
Plagiosterna aenea aenea (Linnaeus, 1758)
2exs.

未同定コメツキ
1ex.

カタキンイロジョウカイ
Themus ohkawai M. Satô, 1976
2exs.


ツノゼミ
Orthobelus flavipes Uhler, 1896
1ex.
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